育児の大変さにストレス一色な生活を送る中、息子が2歳を過ぎた頃から、少しずつ変化が生じ始めました。
もともと結婚したら専業主婦になるつもりだったけれど、子供が少し大きくなったら始めようと思っていたことがありました。
それは、自宅で子供英語教室を始めること。
英語を教える仕事は出産するまで細々とやってきたことで、子供が小さくても家事育児をしながらできそうな仕事だな、と、漠然と思ってのことでした。
基本主婦をしながら、お小遣い稼ぎになればいいなって。
そんななんとなくのぼんやりとした構想の元、息子が2歳の時建てた新居には、教室用のお部屋を用意しました。
そしていざ新居に引っ越し、さぁそろそろ英語教室始動に向けて動き始めようかな?としたところ・・・
どうも、どうしても気が向かない。
あれ・・もしかして私・・やりたくない?
やりたくないみたい。英語教室。
なんで??これが一番、私がこれからやっていくこととして適しているはずなのに!って・・・困惑しました。
もっと困惑したことが、じゃあ英語教室がやりたくないなら、私、何をやりたいんだろう??
って考えてみても、全くわからなかったこと。
私、自分がしたいことが自分でわからないなんて、、!
初めてそのことに気づいた時は、衝撃でした。
ショックでした。
今までは、「頭」で考えていた「した方が良さそうなこと」を、「したいこと」と勘違いして生きてきていた。
自分のことなのに、自分の本当にしたいことがわからない。わからないなんて、、!
でもきっと、必ず、「したいこと」は自分の中のどこかにあるはず、、! それを見つけたい!って意欲が、ぐわっっと湧いてきました。
それからは、そこに向かって一直線に、手探りで動き始めました。
まずは、「自分の本当の夢をみつける」系の本などを読みあさるところからはじまり、そこに書かれていた、思いつく自分の「好きなこと、心惹かれること」を書き出してみたり。
ある時、コーチングの本に出会い、コーチングセッションを受け始めました。
自分の中にある、「答え」を求めて。
そしてそこからご縁のあったセミナーやワークショップなどを、とにかく直観のままに夢中で受け始めた。
夫も私も全ての財産をつぎ込んで家を建てたばかりで、貯金は全くと言っていいほどなかった中、夫は私の好きなようにさせてくれました。
彼にとっては全くよくわからない、興味もない、彼から見ると怪しげだったであろうスピリチュアルな学びの機会に没頭していく私を、少しも嫌な顔をせず好きにさせてくれました。
彼のお給料を、使いたいだけ使わせてくれて。
週末にセミナーやワークショップに出て行く私のために、息子をみていてくれて。
ほんとうに、嫌な顔ひとつせず。
今振り返っても、なんてすごいことだったんだろう。
当り前じゃない事だったんだろう、と、胸が締め付けられます。
ほんとうに、彼がそうしてくれてきていなければ、今の私はいません。
今の私があるのは、彼のおかげ。
彼が私に注いでくれた、大きな愛のおかげです。
<つづく>