今日は幼稚園で、息子、しゅんの4歳のお誕生会をしてもらいました。

しゅんの通う幼稚園では、ひとりひとりのお誕生会を個別に行ってくれます。

お誕生日は、その子がこの世に誕生した、とても特別で大切な日。

そのように園では捉えて下さって、ひとりひとりのお誕生日を大切にお祝いしてくれます。お誕生会はとても神聖で特別な会と、子供達にも認識されているのです。

お誕生会には、その子の母親も呼ばれて参加することになっています。しゅんは今年入園したばかりの年少さんで、初めての幼稚園でのお誕生会。今日はとても楽しみにして、午前中幼稚園に足を運びました。

ドキドキしてクラスに入ると、お誕生会の準備が整っていました。

30名ほどいるクラスの子供達が、輪になって座っています。
一番前の先生の横に、今日の主役しゅんが、冠をかぶって座っていました。

ちょっと緊張した顔をして、私が入っていくと、はにかんで嬉しそう。

子供達皆、その時間が特別な時間であることを分かっていて、誰一人ふざけたり騒ぐ子はいません。

とても静かで厳かな、あたたかい空気が流れていました。

私は先生に招かれ、しゅんの隣の椅子に座ります。

先生の合図でお誕生会が始まりました。

蜜蝋の4本の蝋燭に火が灯され、先生がゆっくりとお話をしてくださいます。


「赤ちゃんがお母さんのお腹の中に居て、産まれるときを待っていたこと。

そろそろこの世に産まれてこようかな、と決めて、お母さんを選んだこと。

暗い、狭いトンネルを抜けて、光の出口から誕生したこと。

その誕生は、とても祝福されたものだったこと。」


子供達皆でお誕生日おめでとうの歌を歌ってくれて、しゅんが蝋燭を吹き消しました。


その後は、言葉のプレゼントの時間です。

まずは私の番でした。言葉のプレゼントの時間に、何を言おうかなぁと考えていたのですが、その時に心に浮かんだことを言葉にしようと思っていました。

そのときは胸がいっぱいで、今思い出そうとしても、どんな言葉をプレゼントしたのかあまり覚えていません。

ただ、心から、

「生まれてきてくれて、ありがとう」

「しゅんが産まれてきてくれて、とても幸せだよ」

という思いを伝えました。
本当に、その思いでいっぱいでした。
しゅんがいてくれるだけで、本当に幸せな気持ちをたくさん運んでくれるのです。


その後子供達ひとりひとりから、小さなプレゼントと共に、言葉のプレゼントが渡されました。

「○○しているしゅんちゃん、素敵だよ」

「○○いつも頑張っているね」

など、その子の良いところ、好きなところを伝えてくれます。
どの子もしっかり、心のこもった言葉をかけてくれて、胸がいっぱいになりました。

クラスは縦割りで、年少から年長までが一緒にいます。
年少さんでまだうまく言葉のプレゼントができない子には、年長さんが付き添って、一緒に言葉をかけるように励ます姿も。
その様子にも、心を打たれました。


言葉のプレゼントのあとは、おやつの時間。

先生が、ひとりひとりの分の手作りのおやつを用意してくれています。今日のおやつはしゅんのリクエストした、ホットケーキ。クリームの挟まった先生のお手製のホットケーキを皆でいただいて、最後は先生からのお歌のプレゼント。

心のこもった、静かであたたかい歌が、みんなの心に響きました。
厳かに、あたたかに、お誕生会が終了しました。
本当に素晴らしい、お誕生会でした。


ひとりひとりの命の誕生が、とても特別で大切なものであること。

命の誕生と、成長が、祝福されるものであること。

そのことを、子供達がしっかりと感じて、受け取っているのが伝わりました。


ひとりひとりの命は、尊い。

命は、輝いている。

命は、愛である。


そのことを、心にいっぱい感じたお誕生会でした。



しゅん、4歳のお誕生日本当におめでとう。

生まれてきてくれて、心からありがとう。