タイトルに続き、ココアの画像で驚かせてしまったかも知れませんが、ココアはちゃんと受胎してますよ♪
ココアはヒートからこっち、ベビタン達が気になって気になってしようがないんです。
「あんたの子じゃないよ~」って言ったって、聞く耳なんて持っちゃいない。
みんなが遊んでいても、知らんぷりでただひたすらにベビタンを見つめ続けます。
「ンンンン・・・・ンンンンン・・・・」と鳥のような鳴き声を出しながら。
さて、お次はみるくさん。
普段から、「お篭り犬」の代表のような方ですが、そう言えばここのところ特にひどかった。
やっぱり、まんまと「偽妊娠」してくれちゃってました。 とうとうオッパイまで出しちゃったもんねー。
そだね。 本当はメープルじゃなくて、みるくの予定だったんだもんね。
管理人が急遽予定を変えちゃったもんだから、ついてこれなかったかも?
んな訳ないぢゃ~ん。
避妊をしていない女の子は、症状の程度の差こそあれ、ヒートが来て妊娠しなかった場合は
偽妊娠の症状をみせるのですよ。
偽妊娠を知るには、まずはイヌの「性周期」と「妊娠のメカニズム」を知ることから始めましょ。
【 性周期と妊娠のメカニズム 】
女の子は、生後約6ヶ月から12ヶ月ぐらいの間に(かなりの個体差があり)、「性成熟」に達し、妊娠可能な
「初発情期」を迎えます。以後、約4ヶ月から10ヶ月周期(性周期という)で「発情期」を繰り返していきます。
女の子の性周期は、「発情前期(09日前後)」「発情期(09日前後)」「発情休止期(60日前後)」
「無発情期(発情休止期と発情前期の間の期間)」の4段階で成り立ちます。
その周期は、脳下垂体から分泌される「卵胞刺激ホルモン」や「黄体形成ホルモン」「乳腺刺激ホルモン」と、
卵巣から分泌される2種類の女性ホルモン「卵胞ホルモン(エストロジェン)」と「黄体ホルモン(プロジェス
テロン)」の働きに基づいています。
【 発情前期 】
発情前期とは妊娠準備期間にあたり、脳下垂体から卵胞刺激ホルモンが分泌されて卵巣からエストロジェン
が活発に分泌され、外陰部が膨らみ、卵巣内の卵子を発育させ、子宮内膜が充血してぶ厚くなります。
この期間に、子宮内膜の毛細血管が切れて、陰部から出血となります。
一般に、これを「犬の生理」と言われてますが、人の場合とはまったく異なります。
人の女性の場合は、約28日を1サイクルとして、妊娠・出産に対応する周期的なリズムがあります。
排卵後に「黄体ホルモン(プロジェステロン)」が妊娠・出産に備えて準備を始めます。
妊娠しなかった場合は、「黄体ホルモン(プロジェステロン)」も分泌されなくなり、不必要となった
子宮内膜が剥離し、出血します。これが生理(月経)であり、妊娠しなかった証でもあります。
一方、イヌの場合は子宮内膜の剥離ではなく、ホルモンの影響で子宮内膜が充血することによって
染み出た結果として出血します。
ん? 分かり難いかな?
簡単に言うとね。 人間の場合は、子宮で受精卵をお迎えするためのベッドを用意するの。
でも、受精しなかった場合はそのベッドが不要となってしまうので、出血しながら捨てちゃうってわけ。
イヌの場合の出血は、「これから発情期に入るぞー! 排卵するぞー!」っていうサインなのだ。
要するに、状況がぜんぜん真逆ってことですね。
【 発情期 】
次の発情期とは、女の子が男の子を許容する期間のこと。
これは「黄体期」とも言われ、脳下垂体から黄体形成ホルモンが一気に出て卵巣を刺激し、プロジェステロンを活発に分泌するようになる。このプロジェステロンの影響で子宮内の子宮腺が発達し、子宮乳を分泌して、
受精卵の着床準備を行います。 黄体形成ホルモン分泌の2日か3日後に排卵が起こり、そのころに交配
すれば、卵管の途中で卵子が精子と出会い、受精(妊娠)する可能性が高いと言われています。
(受精卵は、細胞分裂しながら卵管を下り、受精後約3週間前後で子宮内膜に着床する)
【 発情休止期 】
発情休止期になれば、しばらくはプロジェステロンがさらに活発に分泌され、やがて下降していきます。
そして、排卵後約40日前後になると、脳下垂体から「プロラクチン」という乳腺刺激ホルモンが分泌され始め、
乳腺の発達を促進。排卵後約60日前後でお乳が出始めます。出産は妊娠後、約63日前後。
【 偽妊娠のメカニズム 】
実は、発情休止期になると、たとえ妊娠していなくとも、メス犬の体ではプロジェステロンが活発に分泌され、その分泌が低下したころに、乳腺の発達を促すプロラクチンの分泌が活発になっていき、乳腺が張り、
お乳が出始めることも少なくないのです。
個体差は大きいのですがが、中には自分の好きなぬいぐるみを抱き寄せ、飼い主が無理に取ろうとすると、
うなって抵抗する子もいますよ。(そんな場合は、本当にお産したときも子犬を触らせてくれないかも)
また、ソファの裏や押し入れなどにタオルなどを引き込み、“巣づくり”を始める子もいます。
人の場合、排卵後に妊娠しなければ「生理(月経)」が起こり、妊娠準備のために形成された子宮内膜と
血液が排せつされ、ホルモンバランスも平常に戻ります。
でもイヌの場合、生理は「排卵前」のもので、発情期に妊娠しなかったとしても、人の生理(月経)のような、
明確な「切り替え」がないために、妊娠時同様にエストロジェン(卵胞ホルモン)やプロジェステロン(黄体
ホルモン)、さらにプロラクチン(乳腺刺激ホルモン)が分泌されていきます。
その時、それらのホルモンの分泌量がそれほど低下しないと、妊娠時同様の体の変化、行動の変化が
起こる可能性があります。それが「偽妊娠」と呼ばれるものなの。
人間でいうところの「想像妊娠」とは似て非なるものなんですよ。
だって、人間の場合は「妊娠を強く望む場合」または「妊娠を強く恐れる場合」に起こります。
でもイヌは「妊娠した~い」とか「妊娠しちゃったらどーしよー」とか思わないですから、この症状を
「想像妊娠」とは呼ばず、「偽妊娠」または「擬似妊娠」と呼ぶんですねー。
でも、なんでこんな仕組みになってるんでしょうネ。
それはイヌがそもそも「群れ」で生活する動物だからとも考えられてます。
1頭の女の子しかいない場合、その子のヒートのタイミングはその子独自のサイクルで決まります。
でも、複数頭の女の子がいる場合、ヒートのタイミングが重なります。
ヒートがヒートを呼ぶんです。
子犬を産んだ母親のお乳がいつもたっぷり出るとは限りません。もしかしたら、出産時に子犬は
助かっても母犬が死ぬかもしれない。そうなった場合でも、妊娠しなかった女の子がそのホルモンの働き
により、「乳母ができる」から。群れでその子犬を育てることができるというDNAの仕業かも知れない・・・
と思ってます。
このようなメカニズムから避妊をしていない女の子のすべてに程度の差こそあれ、偽妊娠は起きてしまう
ので、「子供を取る予定のない子は子宮内膜症や、乳腺炎などの病気を避けるためにも避妊をすべき」と
いう記事をたくさん見かけますが、その件に関しては言及しません。
どうするかは、メカニズムを理解した上で、オーナーさんが選ぶことだと思ってます。
どちらかがメリット100%、どちらかがデメリット100%ではないのですから・・・
あ・・・ちなみに、今回のみるくのように偽妊娠でお乳が出る場合、そのままにしておけばいいです。
自然となくなりますので。すごく張ってしまって、熱をもっている場合は冷やしてあげましょう。
張って痛そうだからと、搾乳してしまわないように。
搾乳をしてしまうと、いつまでたってもお乳を作り続けてしまいます。
「発情休止期」から「無発情期」に以降するのを、静かに待ちましょう。
それでも、心配事があるならば、ちゃんと獣医さんに相談してくださいネ。