右耳が朝起きたら突然聞こえなくなっていた。

結局、聴神経腫瘍のためだった。短い期間で様々な症状が出てきていて。やっぱり聞こえないことは恐怖だし、もう片方も聞こえなくなったらどうしよう。と毎日不安に思う。

しかし仕事は続けたいので、職場の上司のインド人には、脳腫瘍が出来たことを話し、症状などを伝えた。

でも、あまりにも私が元気で勢いがあるので、きょとんとして信じていないご様子ではあった。

（元気がある時しか出向かないし、オンラインで会話でも数分であれば元気なふりをすることがまだ出来るので）

来週から、週１日は絶対遠いオフィスに出社せねばならないので、仮病とか疑われたくないので、急に調子が悪くなるし、疲労の蓄積があると、相当調子が悪くなるので、そのことも考えて、本当に病気だという証明を病院にもらって、診断書を会社に出した方がいいのだろうか？

病気って隠す人が多いと思うけど、なぜだろう？と思う。

自分の病状など隠す必要がないと思っているので誰にでもペラペラしゃべる。それに、未だに「脳腫瘍」なんて病気に自分がなっている、なんて信じられないから、っていうのもある。

しかし、やっぱり日に日によくはない気がする。

症状といえば、やはり耳が聞こえない度合いが酷い。家にいたり静かな空間にいれば聞こえないことが慣れてきたので、気になることも減ったが、うるさい所に行くと、やっぱり片耳でしか聞こえないことに様々なリスクを感じる。

凄く大きな音は、聞こえていた頃以上に大きく感じて、相当びっくりする。

しかもどこから聞こえたかという位置情報が分からない。

例えば、右側にいる人がなにか言ったり、何か音がしたりしたら、近い右耳から聞こえてくるから、右に人がいるとか、右側でなにかあったな、と瞬時に判断できるが、左耳だけで聞くので、左側で何かが起きたと思ってしまう。

それ故に、左を見て誰もいないし何も起きてないな、と思って、右側を見る、という感じ。

気配って、耳で感じてたんだな、と今更ながらに思う。

反応が遅くなるし、危険に気づくのが遅くなる。

危険はまだまだある。

めまいはないのだけれど、平衡感覚がおかしくなっていて、ふらふらする。まっすぐ歩けなくなってしまっている。

人とぶつからないようにしないといけないし、駅のホームでは端っこを歩かないように気をつけたりとか。

それから、頭の腫瘍がある部分が時々痛む。腫瘍が大きくなっているのか？動いているのか？

できれば安静にしておいた方がいいのかもしれない。

ということで、結構症状が現れていて。進行が遅ければいいけど。

「病は気から」と本当に思うので、気合は失わないようにしていけば少しは進行も遅れる、かもしれない。

寿命が縮まって嬉しい反面、良性腫瘍だし人ってそんなにすぐには死ねないので、まだまだだいぶ生きるとは思うけど、生活するのに日に日に困難なことが増えてしまっている。

家族がいないことには特に悲観はしていない。なぜなら、家族がいたとしても、面倒みてくれるとは限らないことを知っているから。

まぁ、公共でお世話になる他人には少なからず迷惑をかけると思うので、少しでも備えていかないと。と思うけど、なかなか、頭がぼーっとして考えられない。

（水頭症は前回ドクターの診断では大丈夫ってことなはずだけど・・・。次の診察のときにもう一度先生に相談してみよう）

腫瘍③ - 経緯 -