明林堂書店にて、時間を持て余していた。


特に大した用事はないのだけれど、本屋に行きたくなることってないですか?


平日の本屋は、閑散としてる。


明林堂さんに大変失礼であるが、シャッター商店街の光景が目に浮かんだ。失敬、失敬。


そんな雰囲気なもんだから、店員と目があっただけで、気まずい。(向こうは意識しているかわからないが…)


何か買わないと、本達に飲み込まれそうだった。


そんな時、手に取ったのが、ブルータスという雑誌だった。


雑誌なんて、お金と時間の浪費だと思っていたが違った。


読書入門。


というキャッチコピーに魅かれ、買ってしまった。


さまざまな世代、職業の方の、読書論、方法が書かれており、面白かった。


何より、みんな、自信を持って、読書論みたいなことを語っていた。


乱読、多読、精読、絵本、プレゼント、写真集、赤ペンでライン等…。


芦田真菜ちゃんまで、取材されていた。読書は背伸びをするそうだ。

真菜ちゃんは、チョット大人すぎる。小学生を大きく逸脱している。いい意味で、化け物だ。



本題は真菜ちゃんではなく、収録されていた小説だ。


タイトルのとおり「ドルフィン・ソングを救え!」という、45歳女性独身の主人公の自殺から、物語は始まる。


暗い内容で、あるが、飾らない文体で現代人の心の現状をストレートかつ繊細し表していた。


以下、共感した部分


「自分は人とは違う」というアリバイのために、センスのよさそうな音楽を聞く。映画を視るし、本を読む。~

批評家を気取りアマゾンのレビューに投稿する。

だけどげ、現実は何もない自分。

「生きている価値がない」

押しつぶされそうな焦燥感に苛立つと、決まって私は2ちゃんねるをみる。そこは敗北者の群れだ。こいつらは仲間だ。つるみたいとは思わないけど、限りなく似たもの同士だ。


たまたま日本に生まれただけで、中国人や観光人に優越感を抱く連中が大勢いる。良かった自分より下の人間がいて。


まるでバケツからはい出ようとするカニの足を引っ張るカニ。



この部分を読んで、すぐに誰かに報告したくなった。

あなたもそうですよねって。自分だけじゃないよねって。

アメブロに書くのも、2ちゃんねる見るのも大した差はない。

自分の言いたいことを代弁してくれているみたいだ。

有吉とかマツコとかの部類に入るような小説だ。

自分のもやもやした、うまく言葉にできない事をきちんと言葉として表現できる人。



樋口さんて何者なんだ…。

この著者は、何を考え、どんな体験をしてきたのだろう。

実体験なのか、それとも想像だけでこんなに惨めな主人公を作り出してしまったのだろうか。

実体験であってほしい。想像だと何だか悲しい。

難しいカタカナや漢字は使わずに、分かり易く。

胸に突き刺さる。

グサグサ、ぐりぐりされているが、とても心地よい。


こうやって、レビューをここでも書いてしまうのだけど…(笑)

この物語の主人公に似ている。なんかうれしいわ。


分かったふりをして、批評しているだけ(笑)

でも、

ま、いいじゃんか。


いい小説に出会いました。


この偶然にー感謝ですね!