村上春樹さん新作『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』が
4月12日に発売されました。発売初日に、すでに10万部増刷が決まっているそうです。
- 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年/文藝春秋
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いや~、すごい。
何なんですか、これは?
昨日も、ジュンク堂に行ったら、
5冊も抱えてレジに並んでいる人を見ました。
異常です!
1人で5冊も買って、どうするのでしょう。
誰かに頼まれた?
それとも、読書用、セドリ用、保存用……。
他に何も思いつきません。
同作は『1Q84 book3』(新潮社)以来3年ぶりの書き下ろし長編小説。
- 1Q84 BOOK 3/新潮社
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- 1Q84 BOOK 2/新潮社
- ¥1,890
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- 1Q84 BOOK 2/新潮社
- 1Q84 BOOK 1/新潮社
- ¥1,890
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村上作品としては、前作「1Q84」(新潮社)の「BOOK1」の発売初日が35万部、
「BOOK2」が33万部という初動で、新作はそれを上回るペース。
「BOOK3」は初日に80万部を発行してるんですって。
本当にすごいです。
気になる「色彩―」の内容は、
孤独とむなしさを抱えた36歳の男性が、
青春時代に深く傷ついた出来事の真相を知ろうと行動を起こす物語なんだとか。
正直、わたしは彼の作品が苦手。
いつも途中でめげてしまいます。
小難しいというか、理屈っぽいというか、めんどくさいというか……。
だから、発売前から、内容も知らずに『買い』を表明する人を
私は理解できません。
ここには、間違いなく村上春樹ブランドが存在しています。
春樹だから買うんですね。
さて、
これまで一切シークレットだった内容が、発売日を迎えて明らかになったことで、
出版界以上に歓喜の声を上げている人たちがいるようです。
それは“鉄オタ”
その訳は、
主人公が子供のころから駅が好きで、
鉄道会社の駅を設計管理する部署で働いている、という
いわゆる“駅鉄”という設定なんですって。
オタク市場などにも詳しい経済評論家の森永卓郎氏(55)は言いました。
「オタクの中でも、鉄ちゃんは人数が多い。
鉄道ファンまで守備範囲を広げた村上さんは凄いですね」
「不況の中、価格の安い文庫本や新書ではなく単行本なので、実質2倍の売り上げ。
本という存在を超えたブームになるかもしれません」
だって。
これはまさに、“ハルキ特需”ですね!