長方形の猫の額のような庭なので、物干しを置くと、すぐ眼の前は自宅と隣の境界線にあるコンクリの塀がそびえている。
だから日当たりも悪いし、おまけに土は関東ロームの赤土で、植物を育てるには全く適していない。
それでも父が生きていた頃は、父がどこからか持ってきたアジサイを植えていたこともあった。
しかし、今はそのアジサイもなく、2、3年前うどんこ病でやられていたにも関わらず、奇跡的に青葉を茂らせている、ヤツデだかカエデが植えられているだけである。
そのため、まず庭ではガーデニングはできない。
では、ベランダはどうかというと、私の自宅は築ン十年という木造二階建てである。
あまりの老朽化したその建物をおととし耐震工事を行った。
その時に、ベランダというよりは物干しと言っていいシロモノを、老朽化はなはだしいので、撤去したのだった。
唯一、ガーデニングとしての空間を確保できるのは、外階段にむかう通路から1階から2階の外階段と上り口、という有様である。
外階段が唯一限られたガーデニングの場所、と考え、これをベランダガーデニングとムリムリ命名したわけである。
2階の外階段の上がり口、というのは日当たりもよく絶好のロケーションだと言いたいが、撮影、ということになるといろいろ問題が出てくる。
それは、撮影をすると、お隣の庭までが写りこんでしまったり、アングルによっては1階の物干しの洗濯物などが写りこんでしまい、生活感まるだし、ということになるからである。
お隣は正真正銘の大金持ちで、敷地の半分は庭になり、その敷地の奥まったところに2階建のしゃれた家を建てている。
いろいろ書くと差しさわりがあるが、その女主人もガーデニングが趣味のようで、シーズンになると植木屋を呼んで、腕組みしながら庭木の指図をして、手入れをさせている。
そんな女主人から見れば、自宅と隣の境界線にある外階段の鉢は丸見えなわけで、ビギナーである私のガーデニングぶりをどのように見ているだろうかと思わないでもないが、なるべくそれは考えないことにする。
ベランダガーデニングは奥が深い。
ガーデニング、ではなく、ベランダガーデニングとしたのは何故?という答えになったでしょうか?
つづく
