いつも心に太陽を。キャンドルアーティストMasa -5ページ目

アースキャンプ2014

11月1日、2日、新潟県津南で行われた、”アースキャンプ”という体験型インスピレーションキャンプイベントにキャンドルのデコレーターとして参加をさせていただきました。

 

ライブに、18種類の多彩なワークショプ。

何より楽しみだった、全国のフェスやイベントを彩るデコレーターのみなさん達とのコラボインスタレーションです。

 

今回エリアを担当させていただいたのは「ART forest」。
一年前に、すでに枯れてしまって、枝が落ちて幹だけになった状態の木に流木でデコレーションされたものがベースになりました。

冬には3メートル雪が積もる豪雪地帯において、いくら流木で補強されているとはいえ、倒れかけの木が冬を越すために、竹を何本も巻き養生をして無事今年を迎えたそうです。

 

今回のお題は、

「宇宙から縄文火炎式土器が降ってきて津南の森に突き刺さった」

 

 

途中経過の写真が無いので昼間の完成写真から。

 

 

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デコレーションは、数日かけて行われ、まず"Bubb & vibrations"さんと"KSK"さんが流木と土器の部分んにあたる壁を。

その内側に”Gravityfree”さんが縄文をイメージした絵を描きました。

空中には、”Hidari -kiki- Creation”さん のオブジェが吊られます。
これ、代表の小林響くん曰く「ぽよぽよ」という名前だそうです。

7メートル以上の高さのあるセンターの流木の、さらに上に”ばんちゃん”がミラーボールを吊ります。
二段ハシゴのてっぺんから、2メートルはある長い木の枝を使って、10メートルに届こうかという位置にワイヤーを難なくセットします。

私、”Candle Artist Masa”は流木を吊り元として、火をイメージし赤いキャンドルを吊りました。

 

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写真は土器の内側。

同時に廃棄物でアートを行う"R領域"さんが「クロサイ」と「配管」と「ハンガー」と森にある植物を使ってパンチを効かせて行きます。

 

クロサイ

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夕方、日没前に皆が集まり、仕上げをしていきます。

 

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"KANOYA PROJECT"さんがストレッチ素材の布を使って火のイメージを森全体に広げます。

 

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"MIRRORBOWLER"さんが、クロサイのまわりにミラーボールと金属の集合体と、そこから出る光線をカラーゴムで表します。

 

そして、日没を迎え、ミラーボールが輝き、キャンドルを点灯。

 

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ひとつのインスタレーションに対し、これだけ個性の強い人たちが9人も集まってコラボレーションを行うと言うのは稀だと思いますし、例えばこれを1人の人間が表現しきれるかと言えば、それも無理でしょう。

 
すごく面白くパワフルな空間が出来上がりました。

 
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ARTh FORESTは、何本もの道があり、探検感覚で散歩が楽しめます。

 
森の入り口には、"しがさやか"さんの絵。

 
イルミネーションは”ばんちゃん”

 
森のそばには、綺麗な池があります。


 
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その湖畔に"Hammock 2000"のハンモック。

 
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紅葉も進んでいて、想像してたよりも、ずっと良いロケーションでした。

 
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キャンドルワークショップでも出店させていただいたのですが、点灯準備等もあってなかなか時間があまり取れない中、たくさんのお客さまにキャンドルを作っていただきました。


 

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このアースキャンプは、みんなが仲間で、協力しあい、家族みたいに暖かくて、皆ニコニコと心地よく過ごすことができました。

夜に突風が吹いたときの全員の対応レベルの高さ、早さ、チームワークはそんな家族ならではのものでした。

”東山食堂”のおいしい賄い、地元のおいしい野菜、ありがたいお疲れさんビール、そして"KEEN"のスニーカーも。

ホスピタリティにも大満足でした。

 

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今回は、本当に書ききれないくらい、たくさんの人と力を分けていただきました。

みなさま、ありがとうございました。

また来シーズン、どこかでお会いできることを楽しみにしております!

 

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アースキャンプ
 

2014年11月1-2日
マウンテンパーク津南

 


http://arthcamp.jp/


 



最初のキャンドル

キャンドルとの最初の出会いは、26年前でした。


その26年前、まだ小学生の当時、親の仕事の関係で新潟県の新潟市に住んでいました。


新潟の街の事など、細かい記憶は薄くなっていますが、多国籍料理屋さんの「La.Florida」さんだけは、ずっと覚えていました。




ラ.フロリダさんはパスタやピザ、ヴォンゴレ、をはじめ、当たり前の料理を本当においしく提供してくれるレストランでした。


和食中心の家庭料理が多かった自分の家の料理と比べると、当時小学生の自分にとっては、数ヶ月に一回、日曜日の昼間に食べる「ラ.フロリダ」の料理は、とんでもない御馳走でした。

それもあって、本当においしかった記憶がずっと残っていました。


ラ.フロリダの記憶が鮮明に残っているもうひとつの理由に、各テーブルに一本ずつ置かれた、キャンドルでした。



雰囲気のあるお酒の空き瓶の先端にキャンドルを立て、ロウが垂れて、短くなったらまた新しくキャンドルを立てて。

そうやって、毎日何年も灯され、たくさんのロウが垂れたキャンドルは、子供の僕に心に強く印象づけました。


新潟には5年間だけ住んでいましたが、何回か通ったラ.フロリダのマスターに、その酒瓶のキャンドルを譲っていただきました。




今もその26年前の「ラ.フロリダ」のキャンドルはアトリエショップに置いていて、たまにキャンドルを立て、火を灯しています。





大人になって、車のメカニックになって10年。

その後キャンドルアーティストとしての活動を始めてから、いつかラ.フロリダに行ってマスターにお礼を言いたいと、ずっと思っていました。


今年、自分のお店を持てた事もあって、ようやく先月、26年ぶりに新潟市のラ.フロリダに行く事ができました。




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新しく作った2本の円柱キャンドルと、26年前にもらったキャンドルを持って。






強面のマスターは今もご健在で、事情を話すと、とても喜んでくれました。


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そして、僕の目に嬉しかったのは、店内すべてのテーブルに、キャンドルが置かれていた事でした。

それも、当時と同じ銘柄の瓶が使われていました。



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聞けば、マスターが大阪で修行をした後、28年前に新潟に新規店舗をオープンさせる時、10本のキャンドルを電車で手荷物で運んできたんだそうです。

僕が、26年前に戴いたキャンドルは、その大阪から運んできた10本のうちの1本でした。


思い出話をしながら食べるマスターの料理は、本当においしかった。



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スープも飲み干したい、大きいアサリのヴォンゴレ




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4種類のチーズをブレンドした芳醇なピザ





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もちもち食感の、ペペロンチーノ




シンプルな料理だけど、どれも個性があって、印象に残る味でした。



2時間ほどの短い滞在でしたが、マスターとお話をできる事が、嬉しくて嬉しくて。



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「手」には仕事が現れます。


僕も、メカニック時代の手と、キャンドルを作っている今の手は全然違います。
指は細くなったし、皮も薄くなってゆびは柔らかくなったし、二の腕の筋肉も細くなった。そしていつも顔料の色が手のあちこちについていたりします。


マスターの手は、もう、すごかった。

とにかく手が発達していて、腕の太さからは考えられないほど指と血管が太くて、手全体が大きかった。


その手に、マスターの人生があるような気がして、かっこ良かったです。



あれこれドッサリとお土産をいただいて、帰る4時間の帰り道。

道中ずっと、胸の奥が暖かくて、その暖かさが信じられないくらいで、なんと言うか「満たされた」という言葉がしっくりくるような、幸せな余韻でした。







マスター、ありがとうございました。
また、必ず行きます。
お元気で。



ラ•フロリダ
新潟県新潟市中央区東堀通6番町1043
025-224-9650

















「キャンドルとガラスの灯り展」

久々に作品展示のお知らせです。


アトリエショップのある西荻窪の「Gallery 蚕室」さんで、”キャンドルとガラスの灯り展”という6名のガラス作家の方とのグループ展に参加をさせていただきます。




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今回そんなにたくさんの量はないのですが、新しい試みとして、販売させていただく全てのキャンドルは、「刃物」が入っています。



それこそ、大工だった今は亡き祖父から受け継いだ、「鉋と鑿」を使っています。



西荻窪の北側にあるGallery 蚕室までの道のりは、アンティークショップが建ち並び、個性的なお店もたくさんあるので、秋晴れの散歩にももってこいです。


是非足をお運びください。




http://san-shitsu.com/archives/1266/



「キャンドルとガラスの灯り展」

2014年10月31日(金)~11月9日(日)
(会期中休11/4.5)

蚕室さんしつ

〒167-0042 東京都杉並区西荻北4-35-5

定休日/月・火(祭日営業)
12:00-19:00(金・土20:00)

JR中央線・総武線「西荻窪駅」北口徒歩8分。
土日祭日は中央線快速が停車しませんのでご注意ください。