八朔シータという名前は、ボクが文章を書くときに使っていたペンネームだった。何となく、素人のクセに、書店に並んだときをイメージしてつけた。greenbardだと、背表紙に書くときに横向きになってしまうから、日本語がいいよなあ、と。漢字とカタカナの組み合わせって、見た目もきれいだなあと思っていた。
そんなときにインターネットをサーフしていたら、「水谷フーカ」という字が飛び込んできた。きれいなイラストを描く人で、それで思わず目を奪われたんだけど、次に作者の名前を見て、その文字の美しさに、もう一度、目を奪われた。「水谷フーカ」。きれいだ、と思った。
そのときの強烈な印象が、ボクを「八朔シータ」にしたのだと思う。もちろん、「水谷」の方が画数は少ないし、左右対称だし、全ッ然、きれい。だけど、まあ、ね。いいじゃん。
そのイラストレータ・水谷フーカの漫画を、偶然、本屋さんで発見した。『チュニクチュニカ』。平積みにされていたのだ。同人誌的な活動をしているのは知っていたけど、こうやって一般の書店に並んでいるとは思わなかった。もともと、色づかいがきれいで、柔らかい絵を描く人だから、白黒の漫画にはあんまり向いていないのかもしれない。でも、やっぱり、独特の感性が冴え渡る作品だった。
たまたまボクが昔から気に入っているイラストレータさんの本だから、この際、ここで勝手に宣伝とかしておこうと思う。水谷フーカ『チュニクチュニカ』、好評発売中!!
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