アボジは代表室でオモニを問い詰める。
ヤンミジョンさんの店も辞めさせて?
ソジアンに警告の意味で辞めさせたんです。
ヤンミジョンはジス、私達のウンソクを生かしてくれた人だ。
やめて。意地を張るのは。
あの夜、江原道(カンウォンドウ)では豪雨で橋が流された。
ソテス夫婦が発見しなかったら、ウンソギはあの日に死んでた。豪雨で流されて。
チョスノクはウンソギを置き去りにしただけで、見張っていたりしてなかった。
それはどういう事?チョスノクが見張ってなかったとは?
それなのに、ジスが不足か?学歴が不足か?へソングループの娘だと知り、不足か?
それは君の考えだろう?品位もなく、教養もなく、
そんな足りない子だと言う事だ。私達のジスは。
チョソヌクの話からしてください。チョソヌクを連れ出したのはあなただったの?
君は!ノミョンヒ、君は!とても教養があり、品位があり、
自分だけしか信じないノミョンヒ、君は!
それで、浮気をしに行き、娘を失ったのか。私達のウンソクを。
アボジの言葉に声も出ない・・オモニ。
43話
オモニは驚いて・・・
それ?それは何の?あなたは今何を言っているんですか?
君は男に会いに行き、ウンソクを失って、あの日、ウンソクは死ぬところだった。
馬鹿げてるのわ。ウンソクが死ぬところだったなんて。
チョスノクは見張ってなかったら、どうしてソテスが連れて行った事を知っていたの?
チョスノクの高校の先輩だと言ってたのよ。
学校に成功した事業家の先輩で、特別講演に来た人がソテスだという事を知って、だから、ソテスの家で大きくなったジスを探す事が出来たという事よ。
いいや。チョスノクは見張ってはいなかった。偶然に見かけたんだ。極めて運よく・・・。
だからあなたがそれをどうやって知ったのよ?
アボジが封筒を受け取る。
その中の紙には、ソジアンはチェウンソクではありません。と書いてあった。
ソジアンはチェウンソクではないという手紙はチョスノクが送ったと考えた。
君は頑固として違うと言っていたが。最も有力な容疑者なのに。居場所も知らないなら。
以前アボジがオモニに・・・
(誰が私に投書を送ったかが重要ではないのか?
私の考えは、そのチョソヌクという女みたいだが。
その女は違うわ。心配しなくても口止めはしたから。
だけど、何処にいるのか調べなきゃいけないのではないか?
行動は調べています。)
ふと、君が、チョスノクの居場所を知っている可能性があると思った。チョスノクは絶対に違うという君が怪しかったから。
アボジはその後のオモニを監視しさせてた。
オモニがチョスノクの隠れ家から出て来て、配下に24時間監視下に置くことを指示する。
もしかしたら、君がチョを海外に行かせたりしてないと。だからチョスノクの家に会いに行った。
チョスノクの家に会いに行ったんですか?報告を受けてないけれど。
アボジはオモニの配下に口止め料を渡す。
君はお金をとても信じている。お金はもっと大きなお金の前では力もなくなるものだが・・。
チョスノク夫婦から全部聞いたチョスノクが君の目の前でウンソクを抱っこして立っていた事も。
オモニとミンブジャンの話を寝室の外で聞いてしまうアボジ。
(もう待つことが出来ないようです。
オモニ フィリピンのセッティングは終わった?
それはすでに終わっています。
それでは、今からチケットを取り、明日送って。
すぐに空港に連れて行って。10億は現地で渡せるようにして。)
やはりそうだったのかと。
創立記念日まで沈黙させるために、捕まえてたんだ。
私の娘を一日中一人で怖がらせて、腹を空かして泣く輩に10億まであげて、解放してやろうと。
その時に、写真があがって来たんだ。
前にソテスが会いに来て言っていた言葉が、頭から離れなくて、調査をさせたんだ。
調査をさせたんですか?
(ジスを発見した所は登山道もない、人間もいない人里離れたところでした。)
(人気(ひとけ)のないところだと?)
私の娘をいったいどんなとこに棄てたのか知りたかった。
送られてきた江原道の人里離れた写真を見る。
調査)とても人里離れた所でした。足で歩いて、人家が10軒余りあったのですが、山火事があった後、みんな去ったのです。
今もひっそりとしたところだが、25年前はどれ程だったのか。あんなに長い時間泣いていたのに、あいつらは車の中で見物してたと言うのか?怒りがこみあげてきたよ。あんな人間たちを解き放とうとするなんて。
それでだが、調査をした時に写真がもっとあがってきた。
それはどういう?
その写真には何処にも車に乗って何時間も隠れて見ているところがなかったんだ。
だから再びチョソヌクに会いに行った。君がフィリピンに送る前に確認しなければならないから。
アボジは配下に二人を捕まえて来させて、二人に質問する。
私のウンソクを誰かが連れて行くまで、見張ってたと?
チョソヌク)もちろんです。だからソテス夫婦が連れて行ったのを見たんです。
正確に、何処に車を隠して、見張っていたかを話せ。
近くの草むらです。
草むらとは何処の?橋を渡る前か、渡ってからか・・。
あの・・それは・・・。
チョソヌクの旦那が・・は・・橋を渡る前だな・・・?言う。
うなずくチョソヌク。
25年前に橋を渡る前は、狭い道だった。横に畑だけがある・・・。
橋を通っても同じだ。山際の道も車を隠すところがないが、ウンソクを見張ったと?
いつまで見張っていた?
お前達、楊平休憩所でうちのウンソクを連れて行った時間はおよそ午前10時半。すぐにチョンソンの橋まで連れて来て、置いて来たと言ってただろう。
それでは約1時からソテスが連れて行った5時までの4時間、何処で見張ってた?
車の中にいたのではないです。橋の下に隠れていたんですよ。
4時間もの間?
はい。はい。私達も死にそうでした。食事も出来ず。
ソテスは、9時を過ぎて、ウンソギを発見した。
嘘がバレる。
その話を聞いて、オモニも驚愕する。
チョスノクはウンソクを降ろして、すぐに故郷の友人宅に行って酒宴を開いて遊んでた。
飲酒運転で雨の降る道で滑って、電柱にぶつかり、
車を直しに修理工場に立ち寄ったら、
隣の小さな店の前に停車した車の中から私を見てたんです。
驚き、タバコを思わず落とすチョスノク。
車の持ち主と思われるお店から出てきた人物を見ると、知ってる顔だった。
(三年前に、特別講演で来たソテスさんでした。私の家の近所で成功した事業家で新聞にも載った人だったんです。)
それがどうしてウンソギが死ぬところだった理由になったと?
アボジは胸のポケットから写真を2枚、テーブルに
投げ捨てる。
93年に新しい橋が作られたんだ。
92年8月19日に豪雨で橋が流失したから。
驚くオモニ。
君は人の言葉を簡単に信じる人間ではない。
ところが、誰かがウンソクがを連れて行くまで、見張っていたというチョスノクの言葉を信じた。
チョスノクを疑うよりも、君が交通事故で意識を失った状態で、誰がウンソクを連れて行ったのかを発表したのが嘘であり、
事実は休憩所の後部座席で娘がいないのを確認して、君の不注意が公になる恐怖がもっと大きかったからだろう。
それを全て知っていながら黙ってたんですか?
そうだ。黙ってた。きみが予想した理由かも知れないし、そうでな買ったかもしれない。 でなければまた違う理由があったかもしれないが、とにかく、暴き出せなかった。だから今も25年前も、君と話をする気はない。私が今更この話をする理由はただ一つだけだ。ジスの人生を揺さぶるな。その資格は君にはないんだから。ジスをまた留学させようなんて絶対に思うな。家に引っ張ってくる気も起こすな。
ソヌヒョクの家族に手を出すな。ヤンミジョンさんに店も戻せ。
私が娘を諦めろと言う事ですか?
娘を取り戻したかったら、オンマとして努力しろ。へソングループ ノヤンホの娘、ノミョンヒの懐に捕まえたりするな。
言いたかった事を全て吐き出して、代表室から出て来たアボジ・・。
ため息をつく。
オモニは椅子に座り込み・・
その頃ジスは、パン屋で〜
どうして、そんな事される事が出来るの?