利用者のHさんは92歳のおばあちゃん



息子さん家族と二世帯住宅に住んでおられます。



何でも出来るおばあちゃんでしたが、三年前にご主人を亡くされ、それから、気が抜けたように体が弱られました。



それでも自分の事は自分がするんだと頑張っておられましたが、一ヶ月前に家の中で転倒され、右肩を骨折…


入院はされず、固定ベルトで肩を固定して自宅で過ごされています。



もちろん、息子さん家族のお世話が必要になりました。


昨日もデイに来られ

『息子夫婦に迷惑をかけとーないが仕方ない…
孫が朝、服を着替えさせてくれるんよ。わしゃあ、嬉しい(^^)』


息子さん夫婦は共働きだった為、学校から帰るお孫さんのお世話をずっとされていたようです。




そんなHさんが、入浴後、服を着る介助をしていた時の話…



『私が戦後、中国から引き上げる時に日本行きの船にたくさんの日本人がおった。
うちは3人の子を連れとったが、1人はまだ小さくて背中におぶっとった…
貧乏で貧乏で…その子を海に捨てようかと思ったんよ。
そしたらな…2人の子がわしの手を握って離さんかった…
わしは急に良心がとがめた…
その子を海に捨てて一生苦しむより、貧乏でも頑張ろうと思ったんよ、

今はその捨てようと思った子に面倒みてもろーとる…子は宝じゃよ、捨てんで良かった』



と笑いながら話されました。


親や子を平気で殺すが事件を耳にするととても悲しがられます…


貧乏でも一生懸命働いてきたHさん…


苦労を苦労と思わず、家族の為にがむしゃらに生きてきたと言われてました


『心が貧乏じゃダメじゃけ~な』



体は弱っても暖かい家族という宝に囲まれて今の幸せを喜んでおられます



そして、Hさん自身も家族の宝だと私は思います