今回私が読んだ本は、それほど多くの人には読まれていないであろう、電子ブックです。
あまり聞いたことのない作家さんですが、題名が「三毛猫 ミケさん」と可愛いらしくて、なんだか気になって読んでみた本です。
飼い猫の物語なのかな?と思いましたが、読んでみると作者が会社の帰り道に駅から家に帰る途中、行倒れの野良猫を拾い自宅で看病する事になるという内容の看病体験記でした。
作者の猫沢さんは、猫の大好きなサラリーマンで自宅でも3匹の猫を飼っているのですが猫好きがたたってずいぶんと弱って、ぼろ雑巾の様になっている三毛猫を見捨てておけず拾って家に連れて帰って来ますが、余りにも弱っている為飼い猫がいつもお世話になっている獣医さんのところに診察してもらいに連れて行きます。何も考えず数回動物病院に通えば回復してくれると軽い気持ちで関わった三毛猫が、猫の病気ではかなり重病の肝リピドーシスという病気であることが分かり、毎日の動物病院通いに強制給餌(食欲の無い動物に強制的に餌を食べさせる事)、朝昼夜の薬飲ませ、ノミとカビで炎症を起こした皮膚の軟骨塗布、おトイレの世話等々3匹の猫の世話だけでも大変なのにこうした大変な看病に巻き込まれて行く大変さと、弱って死にそうだったミケさんの闘病の様子にハラハラしながら本を読みました。
実は、私の家も猫を飼っています。2匹が子猫の時に自宅のある住宅の一階の木の植え込み辺りに捨てられていたのを拾ってきた猫と、娘が友達と一緒に知らないおじさんが川に捨て様としていたのを助けた猫、最後の1匹は娘が友達の家で生まれた子猫で、もらい手の無かった子猫をが気に入ってしまい譲りうけた猫です。
普通に動物と一緒に暮らす時でも、トイレの世話や自分が自由に本を読んだり絵を描いている時に「ねぇ〜、遊んでよ〜‼︎」と言わんばかりに私の邪魔をされたりすると、うっとうしさを感じます。いくら猫好きだと言っても、このミケさんの看病はきめ細かいお世話と猫の治療代が大変な額が掛かったのにこの作者さんは、よく頑張ったなあと感心してしまいます。
乗り掛かった船とは言えども、途中で諦めずにやり通した所がこの作者さんの優しい人柄を感じました。
現代の社会は、荒んで優しさや思いやりの心が薄く、薄情な世界だと感じてしまうことが多いけれどこんな物語に出会って心が暖かくなりました。
結局音を流していても聞いていなかった。