ずっとショートカットだったけど
20年ぶりに髪を伸ばしています。
伸ばしながら、子どもの頃からずっと
怖いと思ってきたこと
避けてきたこと
に気が付いたので書いてみようと思う。
長い髪って女っぽい。
ごく普通のことだけど、
これがものすんごく嫌だった。
キャラもファッションもとにかく全力で
”オンナ” を避けていた。
だって、
モテちゃうから!!!
最初の記憶は小学1年生の頃。
休み時間が終わっても
着席せずにケンカをしていた男子ふたり。
原因は、
みどりちゃんの取り合い(笑)
で、なぜか私も一緒に立たされる
ということがあった。
先生に怒られる機会のない
優等生だった当時小1の私にとっては
衝撃的でとても恥な体験だった。
思春期以降も
友だちや先輩の好きな人が
私のことを好きというパターンはあるあるで
よくクレームがきた。
面倒なのは当人ではなく、
その取り巻きの女子からの
「○○君のことどう思ってるの?!」
「こっちは真剣なんだよ?」
というクレームで
『知らんがなー』と思いながら
苦笑いでいつも穏便に済ませていた。
外だけでなく家族の目も気になった。
我が家は禁止と誰も言わなかったが、
色恋ネタがほとんど出ない雰囲気の家。
ポストに手紙
家電がかかってくる
家の前で名前を呼ばれる
(↑ちょっとおバカな男子がやるやつ)
ほんとにやめてほしかった~泣
地味で堅実な家庭で、
外見よりも中身が大事。
見た目や女ということで
評価を得るなどチープなこと。
そんな空気を特に母から感じていて
外でくだらない評価を得ている
と思われているんじゃないかと
自分を恥じた。
仲良くしているグループ内で
好意を持たれるのも面倒だった。
気持ちに応えられないと気まずくなる。
好意を寄せられなかったら、
普通に仲良くできたのに…。
バイトに行っても、
予備校に行っても、
ボランティアに行っても、
同じようなことがあり
集中したいのにできないという苛立ちも覚えた。
そんな風に扱わないでほしいという気持ちから
綺麗ですね
美人だね
と言われないような3枚目キャラに徹したり
言われようものなら
「やめてください!」
と言うのも興醒めなので
いや~私なんて○○ですよ~
と自分を下げる発言で笑いに変えて話題を逸らしたりした。
お陰でどっから球が来ても面白い方向に打つ!
というおかしな力が身についたが
これは後に仕事で、
どっからどんな発言が飛んできても
シリアスにならない、
ちょっとクスっとする返し
として役に立った。
※精神科の現場はユニークな発言がいつどこから飛んでくるかわからない
そんな私の転機は大学生の頃。
美容師見習いの友人のミスで
髪をバッサリ切ることに。
くせっ毛なので
結べない長さはNGと思っていたけど、
これがすごく良かった!
カジュアルで爽やかで手入れが楽!
どんどん短くなって、
遂にはベリーショートに。
男の子になったみたいに新鮮で軽やかだった。
女子ウケと友達のお母さんウケが非常に良い。
一方で、
男子ウケは最低だった↓
切っちゃったんだ…
とあからさまにがっかりした反応だったし
当時の彼氏には
神取 忍!!!
と泣かれた
私は何を思ったかと言うと、
大成功!
非モテ最高~!!!
それからというもの、
短い髪、
メガネ、Tシャツ、
ボーイフレンドジーンズ、スニーカー
女っぽい体型を隠すために、
サイズもXLが定番となった。
社会人になってからは
対人援助の現場に集中したい
余計な感情を持ち込まない
という気持ちから
性別という要素が仕事の邪魔にならぬよう
腹の底から自身のオーラをコントロールしたように思う。
綺麗だけど浮いた話の出ない沢口靖子は、
私は仕事の域を超えて
ライフワークのごとく
ソーシャルワークが好きだったので
とにかく全集中しているうちに
浮いた話はほとんどなくなった。
いらぬ好意を持ち込まれる隙
がなくなったのだ。
※目立たぬよう隠れているのを
発見してアプローチしてくる人は
マニアックな傾向にあり
しつこいので厄介w(みどり調べ)
そんな私が今のように女っぽさを
楽しむようになったのはなぜ?
次回へ続く。