読書記録
森瑤子の料理手帖
絶版になっているようなので
古本で手に入れました。
きっかけは前に書いた黒柳徹子ケーキから。
徹子ケーキのレシピや作ったレポートを
調べ漁っている中で
森瑤子さんも著書の中でアレンジレシピを
紹介していることが発覚
(レモン風味の生クリームにグラハムクラッカー、というなんかおしゃれなやつ…)
徹子ケーキ以外にも、
食通の森さんが愛してやまなかったお料理の数々が紹介されているというではないか。
即ポチしてしまいました
一時期読み漁った森瑤子作品
バブリーでセレブで自由奔放で、
でも独立した女性像。
セリフが知的でちょっと赤面するほどおしゃれ
男女の歯が浮くようなやりとり。
オンタイムではなく、
だいぶブームが去ってから知ったから
私にとっては作品だけでなく、森瑤子さん存在そのものがフィクションのような感じです。
イギリス人の男性と国際結婚、3人の子育て
絵に描いたような幸せな家庭を築くも
日々に虚しさを感じ、38歳で
「情事」というスキャンダラスな小説でデビュー
以降次々の作品を発表
そんなドラマのような人生もあるのね
と思わせてくれるキラキラ感。
多作で知られるけれど、
後世読み継がれる名作を書いたというより、
時代の寵児として名をなしたという印象の人。
(※個人の感想です)
本書もまさにそんな森さんの私生活が
紹介されておりました
与論島の別荘での料理…
イギリス人の旦那様から教わった羊料理など。
真似したいというより、
はぁ〜お洒落ね…と眺めたくなる本。
なかでも驚きなのは
「わが愛しき男たちに捧げる食卓」
というコーナー。
そこで演出されている架空の食卓は
森さんが愛してやまないという男性
(ヘミングウェイとか笑)と、
食事をするならこのメニューとこのお酒、
っていうやつ。
私の好きなこの作品
主人公の男が様々な女性と食事を共にして、最後は「デザートはあなた」というセリフで決めるも、一線は越えないというオトナのドラマ。岩城滉一さんで実写化。
を(架空とはいえ)
リアルにやっちゃってるのです
なんだこれ
もうこれ、森瑤子さんじゃないとできないよね
いいな〜
ちょっと普通の食卓に飽き飽きしたら
読みたくなるレシピ本です。