去年(2023年)の夏の映画、
『ミッション・インポッシブル デッドレコニング PART ONE』
シリーズ初の2部作となり、イーサン・ハントの過去から現在までの
旅路の果てに待ち受ける運命を描く。
タイトルの「デッドレコニング(Dead Reckoning)」は
「推測航法」の意味で、航行した経路や進んだ距離、起点、偏流などから
過去や現在の位置を推定し、その位置情報をもとにして行う航法のことを指す。
IMFのエージェント、イーサン・ハントに、新たなミッションが課される。
それは、全人類を脅かす新兵器を悪の手に渡る前に見つけ出す
というものだった。しかし、そんなイーサンに、IMF所属以前の彼の過去を
知るある男が迫り、世界各地で命を懸けた攻防を繰り広げることになる。
今回のミッションはいかなる犠牲を払ってでも達成せねばならず、
イーサンは仲間のためにも決断を迫られることになる。
(映画comよりあらすじ)
トム・クルーズが走るシーンがたくさんあるのだが、
さすがにお年を召していて、無理に頑張っている感じでキレがない。
ブルースウィリス爺さんは、ゆっくり走ろうと緩慢に動こうと許せるのに
トム・クルーズだと物足りなかったり見苦しかったりするのはなぜだろう?
それに1,2部の構成で、重い話を作ろうとしているからかもしれないが、
ミッションインポッシブルならではの楽しさがない。
電車が崖からだんだんに落ちていくシーンは迫力があるのもの
ジュラシックパークで同じようなシーンがあったし、
電車の中で、屋根に乗ったり車内に入ったりして戦うのは、
ライバック(セガールの沈黙シリーズ)が散々やっていたし、
一つ一つのシーンは悪くないのだが、全体に観ると物足りない。
ミッションインポッシブルは、あのコミカルな楽しさと、
辛くても陽気なトム=クルーズで持っていたと思うのに、
これでは良さが出てこない。
単に求めているものが違うといってしまえばそれまでだが、
個人的にはイマイチかなあ。