以前、「黒竜とお茶を」という、コンピュータファンタジーを紹介させていただきました。

ディーーープな世界3rd

この、「魔法の歌」は同じ作者の物語。そして、"竜"時代のメイランド・ロング氏がサブキャラとして登場します。
Loveに馴染んでLoveまみれ♪-510dO7BF2VL.jpg
表紙&イラストは中山星香さんファンタジーの王道とも言えそうな表紙です。


中世イタリアの錬金術師ダミアーノ・デルストレーゴくんと、彼のしゃべりすぎる飼い犬マチアータの旅の話。
いろいろな事情のために安楽な人生にあまんじることができなかったダミアーノ。

表紙にあるように彼はリュートを弾きますが、先生は大天使ラファエル。
音楽を使った魔法は、時に残酷で時に優しい。

大魔法使いサーラと出会い、黒竜と出会い、召喚したサタンと取引をします。


弱々しく見えるダミアーノ。
でも、やらなきゃいけないことも逃げちゃいけないものもちゃんと知ってる。


そして人間界に介入した為に、罰として堕天したラファエル。
まっさらの人間になって、ひとりの女性に出会い、そして愛を知って昇天するのです。


2巻ラストはびっくりして顎をはずしますよ。
主人公をダミに設定して読みますからね。
主人公に有り得ないことが、ダミの身の上に起きるのです。


作者はR.A マカヴォイ。
ハヤカワ文庫のファンタジーですが、既に絶版。

珠玉の物語なのにな。

「ダミアーノ」
「サーラ」
「ラファエル」
の3部作。

中古で見つけたら、または図書館に蔵書してたら、ぜひ