友人から久しぶりにメールが来た。
年に一回、飲み交わすような付き合いの友人だ。
彼とは中学一年の時、隣の席で友達になった。
学校は横浜にある私立A中学で、私は町田から、彼は横須賀から通っていた。
帰りは反対方向だし、クラスが同じだったのは最初の中1の時だけ。
そして自分はテニス部、彼はラグビー部というように、部活も違っていた。
そんな一緒にいる要素がなかったのに、不思議な縁によって今まで続いている。
何故だろう。
ふたりとも同じように早稲田を目指していたからなのか?
ふたりとも同じように受験に失敗し、淋しい宅浪を経験したからなのか?
こういった共通項も確かにあったのかもしれないけど、一番不安定な学生時代
を共に過ごし、苦しい時に奴がいてくれたということが大きいのだろう。
今、ブログを書きつつも様々なことが鮮明に思い出される。
彼は早稲田でラグビーをやって早明戦に出るという夢があった。
自分は早稲田で建築を学んで建築家になるという夢があった。
しかし、大学入学後、受験勉強から解放された友は、ラグビー部の門をたたくことをせず、ボート部に入ってしまった。ラグビー部の凄まじい練習を恐れ、休みたい、遊びたいという気持ちから自ら夢を放棄してしまった。
自分は第一志望の建築学科は合格できず、第二志望の学科に入学することになった。サークルに入り新しい出会いがあるなかで、楽しさとつまらなさが混在する学生生活が進んでいった。
希望の大学に合格はしたけれど、どこかずれてしまったふたりは、
やるべきことをやれていない中途半端な気持ちをいつも抱いていた。
2年生になりもう一度決意しなおして、彼はラグビー部に入った。
そして私は夜間の専門学校で建築を学ぶことにした。
ようやくスタートラインに着いた時だった。
あれから14年経つ。
この間、様々なことがありすぎて、自分がどうなっていくか、とても想像できなかったけれど、出会った人たちに感謝だし、特にこの友人がいてくれたからこそ今の自分があると思う。
彼は3年後、赤黒のジャージーを着て早明戦に出場した。夢を叶えた瞬間だった。
そして今、司法試験合格を目指している。
私は3年前にようやく一級建築士の試験に合格した。
仕事と勉強の両立はとても苦しかったけど、この時、自分を励ましてくれた人がいた。その人の為にも早く成長して、一人前になりたい。
1週間ぐらい前の写真です。店の近くの枝垂桜。
