おやじの会話 | 人生は旅 

おやじの会話

師走は慶事と弔事が続き、慌ただしく過ごした。それもあって、友人知人との年忘れの会も不義理をしてしまった。


心身を律するため、夜の会合は続けて参加しないようにしている。この秋、大事な訪問を控えた前日、暴飲暴食をしてひどい目にあった。もう若くはないんだ、と再認識させられた出来事だった。


通りにあるお店に寄った。1時間ほど呑み気分も高揚した頃、いつも顔を合わせるTさんが入ってきた。コピーライター、プランナーとして活躍している彼はダジャレを連発する。いわゆるオヤジギャクだ。いつもイヤホーンをつけ、歩いている時も音楽を聴いている。「今、何を聞いているの?」と尋ねたら、「ユーミン」と言う。こちらも40年来の年期の入ったファンだ。しばしふたりでユーミン談義に花を咲かせた。


店主に、「ここの有線では、特定のミュージシャンの曲は聴けないの?」と尋ねたところ、「聴けるよ!」というではないか。他の客もいないことから、かけてもらった。まるでコンサート会場にいるような雰囲気になり、ああだこうだと言いながら、盛り上がってしまった。私50代後半、彼50代半ば。


そこに、やはり常連のNさんがやってきたからたまらない。3人寄ると、大人の会話になってしまう。いわゆるスケベな話だ。詳細は話せないが、久しぶりにかなりきわどい話までしたようだ。店主が輪をかけて身振り手振りで加わってくるものだから、いよいよタチが悪い。


師走も押し迫った、亀戸香取大門通り、たわいもないおしゃべりで奇声をあげるオヤジたちももう数日たつと、ひとつ年を重ねる。来年もよい酒の飲み方が出来るおやじでいよう・・・・・・