グリーフケアとは、家族や身近な人を亡くしたあとに悲しみを癒すためのケアのことです。
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アメリカでの流産後に、2週間に一回ほどあるグループでのグリーフケアの会合に行ってみました。
一回目は夫も一緒にいきました。
会合には、6-7組のカップルが来ていて、ファシリテーターの女性が2人くらいいました。
紙に自分の流産の経験を書きます。赤ちゃんの名前を書く欄がありましたが私はもちろん性別もまだわかっていない時期だったので空欄でした。
まず、ファシリテーターの女性の一人から、流産であれ死産であれ、何週目で亡くしたかによらず、赤ちゃんを亡くす悲しみは一緒だから、悲しい気持ちに大小はないということを言っていただきました。
私は9週目でしたが、私のように早い週数の人はおらず、みんな死産の方ばかりでした。
その中には二人目を亡くした人、双子のうち一人を亡くした人、不妊治療をフルコースでやってきたのに死産に終わった人、どの人の話も涙なしには聞けませんでした。夫もすすり泣きしていました。
(夫に次はいくかを尋ねたらあんな悲しいところには行けないと断られました)
私は9週目の流産だったにもかかわらず、みなさん真剣に聞いてくださいました。順番に話終わると、ざっくばらんに質問したりコメントしたり自分もこういうのが辛かった、など思い思いに発言します。
「赤ちゃんのおむつなどのCMを見るのが辛かった」、
「子どもは何人いるの、という質問はまだ辛い」
、「双子の場合は片方が亡くなると、出産と死が同時に来る。どう対応していいかわからなかった」、
「不妊治療で体外受精までして、死産に終わるなんて私より不幸な人は世の中にいるのかと思う」
ファシリテーターからは、こんな言葉もありました。
「この会合が悲しみを癒すかどうかは私にもわからないけど、気持ちを吐き出して楽になる人もいれば、そうでない人もいるかもしれない。
自分の場合は、ここでの出会いがその後もずっと続いていたりして、共感してくれる人がそばにいることで救われていると思う」
実際、この会合がのあと一人の女性が私に声をかけてきてくれました。名前はメーガンといいます。
メーガンも不妊治療経験者で、もしこっちでいい病院探しているなら教えるよ、連絡先交換しよう、と親切に言ってくれました。(結局、アメリカでの不妊治療はしていません。たまに知り合いの鍼治療には行っていました。)
私はというと、せっかくアメリカに来たものの、流産を経験し、同じ年代の人たちと遊んだり話したりするのがとても怖くなっていました。
自分の流産経験を言うのも嫌だったし、同じ年頃なら妊娠したなどの報告はありがちなので、妊娠報告を聞いた時の衝撃を受けたくなかったのです。
せっかくいろんな人と出会うチャンスだったかもしれないのにもったいなかったですね。
ずっとそんな感じだったので夫とカヤックを買い、自分たちだけで、夏には犬たちと毎週末、川や湖に出かけていました。
メーガンは時々地元のお祭りやイベントに誘ってくれました。事情を知っていて余計なことはお互い話さなかったのでとても居心地がよかったです。
帰国後、メールしてねと言われていましたが、私の不妊治療再開と妊娠によって、連絡も途切れてしまい、不義理なことをしてしまい後悔しています。
今からでもメールを送ってみようかと思います。
結局、グリーフケアの会合には3回ほど行きました。結論として、同じ境遇の人と知り合えたこと、その人と直接は自分の思いを話すことはほとんどなかったけど、わかってくれる人がそばにいるという安心感は代え難いものだったと思います。
日本でのグリーフケアも、当事者同士が繋がったり直接話ができたりするのを、もっと身近にできるようになればいいなと思います。
