何だか見透かされているように
雪が  あとからあとから舞い降りて

やがて  そこかしこを
白で覆ってしまったから

靴あとが  今  今をくっきりと

そして はっきりと見せつけたりして


寄せあうでもなくて

寄り添うでもなくて


雪道につけた時の流れよう
そんなことを少し思ったりした


過程の中に行為を差し挟むのは
息をするより簡単だけれども

得て失せても  どこか物悲しさは残り

それよりも  何気無く続く道に似た蹟が
二人らしくていいかとも思う