コンピュータの不調と情報弱者 | がいちのぶろぐ

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コンピュータの不調が続いている。昨日、ヨドバシカメラで新たなパソコンを購入はしたけれど、合わせて光回線の接続先も変更したので、Wi-Fiの接続などを変えてもらう必要が生じた。

 

だから、すべてが完了するのは来週の月曜日ということになった。つまり今週いっぱいは、不安定なパソコンをだましだまし使って行くしかない。

 

 

 

また、現在のパソコンの中に収納されている、それこそ様々なデータを新しいパソコンへ移転するために準備も開始した。最近は、クラウドで持たせることも多いのだろうけど。

 

私の場合は、変な表現かもしれないけれど、〝アナログ〟的な使い方をしているパソコンだから、データの移行もいったんUSBメディアへ落とし込んで、それを新しい方へ移すことになる。

 

 

 

しかし最近のパソコンの仕様を見ていると、もはやUSB端子すら、付いていても一カ所だけといったように、クラウド利用を前提にしているとしか思えない。

 

私たちの「やさしい日本語」を広めるNPO団体でも、共有するデータはすべてクラウド空間に、借りものだけどスペースを持ってそこに収納している。

 

このように、私の身近な場所でもDX(デジタル・トランスフォーム化)は進行している。こうなってくれば、パソコンの不調は致命的になって来る。

 

 

 

だからたとえ高齢者であろうと、スマホとパソコンがある程度は使いこなせないと、いわゆる〝情報弱者〟になってしまう。これからの社会は、そこが怖いところかもしれない。

 

まずパソコンやスマホなどは、きわめて頻繁に機種が変わって行く。ソフトなどもどんどんと変化して行く。しかし高齢者は、こうした事態に着いて行くことが困難である。

 

考えてみてほしい。テレビはブラウン管から薄型へ、地デジ対応によって大きな変化があった。だが地デジ対応のテレビが一般化してからは、特に何を調整することもなく見ることができる。

 

ところが、パソコンやスマホはよく言えば日進月歩、悪く言えば変えることで新機種を売りつける商法がまかり通っている。これだけ社会の基盤になった以上、それはおかしいと思うのだ。

 

 

 

DX社会などと政府が言うたびに、それがとても胡散臭く思えるのは、こうして、次々と変化が起これば、常に受益者側がそれに対して負担を余儀なくされるからだ。

 

デジタル大臣だか何だか知らないけれど、黒電話と同じように使用者はいったん使用権を買い取ったなら、あとの変化は売った側がきちんと行うべきだというルールを作っていってほしい。

 

テレビが古くなって映らなくなればきっと買い替えるだろう。でもそれ以外には、新機種が出たから古くなったサービスを打ち切るなどといった形にはしないでほしいと思う。

 

パソコンやスマホのメーカー、回線提供事業者なども、もちろんお客様大事という意識を持っていると思うけれど、どこかで〝客側が対応すべき〟という意識があるような気がして仕方がない。

 

まあ愚痴を言っていても仕方がないので、来週まではとにかくパソコン君の機嫌を損ねないように、ボチボチと対応するしかないだろう。