夏の台風は、時として迷走することがある。数年前に関東地方に上陸した台風は西から東ではなく、東から西へ進むという〝史上初〟のコースを進んだ。
その結果、熱海の海岸にあるホテルの大きな窓ガラスが大破するという被害が出たが、その時、今までは考えられなかった方角から風が吹き付けた、とホテルの方が証言していた。
このように台風の進路一つとっても、もはや今までの常識が通用しないことが起こるようになってきている。これも、温暖化のなせることかどうかは、私にはわからないが。
今回の台風14号も、上海沖の東シナ海で直角に方向転換をしたかと思うと、そこで今度は2日間ほどもジグザグに動いて、どこへ向かうかさえわからないほどだった。
それが昨日あたりから、ほぼ真東へ向かって動き始めた。今は、長崎県の西の海上に浮かぶ五島列島の辺りにいるらしい。そして、このまま九州北部に上陸する見通しだ。
(京都新聞オンライン版より引用)
この後はほぼ真っ直ぐ東へ向かって、今夜から明日の朝にかけて、瀬戸内海から紀伊半島の辺りに進んで来るらしい。昨日の予想より、多少は南に振ったコースを進みそうだ。
昨日の予想では、瀬戸内海から大阪湾横断というコースも予想されていたが、それよりは南を通り、淡路島の南の海上から紀伊半島という予想の図になっている。
いずれにしても、近畿のどこかを直撃することは間違いがなさそうだ。今ごろこんな言葉を使うと笑われそうだが、「二百十日」「二百二十日」ごろにやって来た台風ということだ。
私が子どもの頃の言い方で、古臭くて恐縮だが、立春から数えて7ヵ月あまりのこの時期が、台風が最もよく上陸する時期だと教えられてきた。ちょうど今ごろに当たっている。
我が家も、3年前に強い台風が京都を直撃した時には、屋根瓦などにかなりの被害があった。今回は、そこまでの強い台風ではないが、それでも一応の心積もりはしている。
(強風で欄干が倒壊した渡月橋/3年前)
家人は朝から、表に出していた小さな鉢植えをすべて玄関の中に入れた。まさか飛んで行くことはないだろうが、転がってしまえばこれまでの丹精が水泡に帰するから。
それよりも8月に、線状降水帯となって水害被害に見舞われた九州・中国地方の方にしてみれば、〝悪夢の再来〟とならないように祈りたい。
明日のブログは、〝ホッとした〟という言葉で始められたらうれしいけれど。
皆さまのご無事をお祈りいたします。