異国語の聞こゆ 天神梅花祭 | がいちのぶろぐ

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暖かな快晴の日になった。この日和に、家に閉じこもっていることはないと、思い立って北野天満宮に梅見に出掛けることにした。

 

毎月25日は「天神さん」の縁日である。しかも今日は225日で「梅花祭」の日になっている。

 

先月25日には、「初天神」のそばを市バスで通りかかったら凄い人出だったが、今日は暖かい好天とあって、それを上回る人出になっていた。

 

 

 

行き掛けに乗った「北野天満宮前」を通る市バスも超満員で、下車する人がない途中のバス停は満員通過をするくらいだった。

 

北野天満宮前で下車すると、その市バスはむしろガラガラの状態になってしまったから、天神さんへ行く人でギュウ詰めに混みあっていたことになる。

 

天満宮の大鳥居の前から露店がすらりと店を出していて、歩くのもままならないほどの人出になっていた。この大鳥居の辺りの露店は「古着」の店が並んでいる。鳥居をくぐった辺りにある露店は食べ物店などが多かった。

 

 

 

京都では、毎月21日に「東寺」で開かれる「弘法さん」の縁日と、この25日の「天神さん」の縁日が有名で、その他、15日には「百万遍」知恩寺でも「市」が立つ。

 

縁日の露店をひやかして歩くのも嫌いではないが、今日は「梅花祭」という一年で最も賑わう日になっていたから、縁日を見て回る余裕などなかった。人の波とともに歩いている状態だった。

 

 

 

本殿の前にたどり着いても、お参りする人の行列というよりも、人の大きな「塊り」ができていて、まともに本殿に近付くこともできなかった。

 

仕方がないので、本殿に向かって「遥拝」することにして、「お賽銭なし」で、手を合わせておいた。今度来た時に、今日の分もまとめてお賽銭を入れますから、と念じて。

 

 

 

それで、私がお手伝いをしている高校の、昨年度のクラスの生徒たちが大学受験の真っ最中だから、みんなの合格をお祈りしたが、お賽銭を入れなかったからご利益なし、とは言わないで下さいね。

 

仕方がないので、「梅苑」に入ろうとしたら、入苑券を発売している窓口も長い行列ができていた。これはダメだと、梅苑まであきらめた。そこは良くしたもので、天神さんの境内は至る所に梅が植えられている。だから、それを見物しておしまいにしておいた。

 

 

 

 

一昨日、平安神宮に梅見に行った時には、まだ咲いている梅は少なかったけれど、北野天満宮では「梅花祭」に合わせて見頃を迎えていた。梅の花の方も心得たもので、ちゃんとこの日に合わせて咲くとは、中々の演出ぶりだ。

 

もと来た方へ参道を引き返すのも、あまりに混み合っているので、本殿から近い東門から天満宮を出ることにした。

 

この場所にはいわゆる「門前茶屋」として〝天正年間″から長く営業して来た「潮五郎餅」の店がある。現在、本店は少し離れた場所に移っているが、縁日にはここで昔ながらの茶屋が出ているようだ。

 

 

 

 

東門の前の辺りの露店は、「陶磁器・ガラス食器」を中心にした店が並んでいて、こちらも大勢の人で賑わっていた。

 

 

 

この東門の前から東側一帯は、そのまま京都で最も古い花街の「上七軒」になっている。八坂神社の門前茶屋が「祇園」の花街になったように、北野天神の門前茶屋が「上七軒」の花街になったのだろう。

 

その花街の「上七軒」では、来月下旬から「春の踊り」の「北野をどり」が行われるので、通りの家々にポスターが張り出されていた。

 

 

 

花街の通りの中には、伝統的な日本家屋が並ぶ街とは思えない、しゃれたパティセリーも店を構えていた。こういう光景も良いものだ。

 

 

 

あとは散歩を兼ねて少し歩き、繁華街の四条河原町方面に行くバスで町中に行って、昼食に回転寿司の店に入った。お正月の初もうでの折りに来て、なかなかおいしかったので、再訪ということになった。

 

天神さんの「梅花祭」は混み合うだろうとは想像していたが、これほどの人出になっているとは思わなかった。それも、日本語以外の言葉が多く聞こえて来ていた、

 

 

 

そうなのだろうと思う。お祭りやフェスタなどは、きっと国境を越えてワクワクする楽しい催しなのだと思う。

 

今日は散歩というには、人を見に出掛けたようなものだったけれど、まあこれはこれでいいのだと思っておこう。