つくばいの 凍りて三日 なお溶けず | がいちのぶろぐ

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環境問題と経営の接点、中小企業の戦略やマーケティング活動,
観光・伝統産業関連などについて、「がいち」が考えたこと、思ったことを書きとめてゆきます。

厳しい寒さが続いている。この冬一番の冷え込みだとか、日本海側は連日の大雪だとか、余りにも毎日の出来事なので、私自身がこうした報道自体にマヒしてしまっているように思う。

 

大雪になれば、積雪の多い地域では、屋根の雪下ろしが大変な作業になる。ましてや、若い人がいなくなって過疎化している地域では、雪下ろしのための人手の確保もままならない。行政だって道路交通の確保が精いっぱいになってくる。

 

 

 

過疎化とは、こうした生活の一つひとつの局面で、困難を伴うものなのだと思う。東京がちょっとくらい積雪したからと言って、それで食料の確保に困るわけではないけれど、過疎地では深刻な問題になり兼ねない。

 

我が家も一昨日の積雪以来、小庭の〝つくばい″に氷が張ったままになっている。日射しがあっても一向に溶ける気配がない。そうしてしばらくすると、また時雨空に変わって、雪が舞い始める。この数日間は、こんな天候状態が続いている。

 

 

 

 

 

この寒さの中なのに、こういう時に限って、今週はあちこちに出掛けて行くことになった。このところ週一のペースで行っている歯医者通いはともかくとして、火曜日の夜は。面白いミーティングに出掛けた。

 

同志社大学大学院の「ソーシャル・イノベーション研究プロジェクト」で知り合った、フィンランド人の女性NINAさんが、20日の日曜に開催した「京都マナー講座」のことは以前にこのブログでも紹介した。

 

その「延長線上のこと」としてNINAさんは、外国人が日本に定住する場合に、ご近所付き合いを始めるための、「マニュアル」となるような動画の作成を考えている。そこで、そのシナリオの検討会を行うということで、今週火曜の夜に小さな集まりを持った。この活動は、この後、3月にかけて動いてゆくことになっている。

 

また木曜の夜には、同志社大学大学院の「ソーシャル・イノベーション研究プロジェクト」が今学期の最終回を迎え、最終発表会が行われた。私が参加しているグループは、「外国人が案内する町歩き」と、「笑いと食が人をつなぐ」という〝ご近所落語会″の開催を行って、そこで得られた結果を報告した。

 

 

 

色々とご意見やご質問も頂いたが、ご意見は想定の範囲内のものだったし、好意的な評価も多く頂戴した。まずは、半年間取り組んできて、それなり以上の成果が得られつつあると実感している。

 

私自身は、今後この「町歩き」を実際に継続して行えるように、京都のどの場所でどんな「町歩き」を企画することができるか、枠組み作りに取り掛かることにしている。フィンランド人女性のNINAさんも、ご自分の人脈を生かして、京都に定住している外国人に呼びかけて行くそうだ。

 

そして、昨日は小雪が舞う中を、お手伝いをしている高校の「総合学習」に出掛けていた。いよいよ再来週は全校発表会があり、その前に来週には5つのグループの内2グループは、フィールドとしている「嵐山」地区の地元の商店会の方などに対して、自分たちが考えて来た「嵐山の明日の姿」をプレゼンすることになった。

 

また、AR(拡張現実)と取り組んでいるグループは、来週の授業時間を使って、ARに用いるビデオの最終的な録画取りに出掛ける予定になった。残る2つのグループは、再来週に向けた最後の仕上げを行う。

 

これで、高校生たちにとってはついに最後の仕上げになる。もう少しの残された時間で、一年間かけて考えて来たことを、自分たちも納得できるようなものに仕上げて行く。

 

思えば8か月前には、何も知らない白紙に近い状態からスタートした高校生たちが、それぞれ自分たちが選んだテーマに関して、人前で解説できるところまでに成長した。

 

時には飽きが来て中だるみになったり、方向性を見失いそうになって、議論が漂流しかけたりしたこともあったけれど、何とかテーマ設定から、外国人観光客へのインタビューなどを通した現状分析を経て、現状における課題を見つけ出し、それらの解決策を、自分たちなりに作り上げてきた。

 

横で見ていて、微笑ましくもあり、頼もしくも感じた時間だった。

 

そして今日、私は朝から鼻水が止まらない。この寒さの中を出歩いていたために、辛抱していた体がとうとうストライキを起こしそうになっている。

 

インフルエンザも猛威を振るっているらしいが、どうやらそれは免れているけれど、今日は体調がすぐれない。まあ、一日引き籠っていれば治るだろうと思うが、やはりこの寒さは、この歳になれば体にこたえていたようだ。今夜は、温かいお酒を戴くことにしようと思う。