9月24日からディプティック・ブティックで先行発売、9月28日から全国の取り扱い店舗で発売の、「コレクション34」。
1951年の創業当初から続くパリ・サンジェルマン大通り34番地のディプティック1号店の精神を受け継いだ特別なコレクション「コレクション34」は2014年から始まり、2016年の今回は、第3弾。
オード パルファン「エッセンス アンサンセ」。
5月の薔薇をイメージした香り。
フレッシュな薔薇の中にほんのり混じる、ハチミツの香りがアクセントになっていて、ほんとにうっとりするような、優雅な薔薇の香りです。
ソリッドパフュームと、ボトル入りの2種があり、オニキスを思わせるデザインの黒いボトルは、100年前から高級フレグランスや蒸留酒のボトルを製造している、ヴァルテルスペルジェ社のもの。
大半の作業を手作業で行っているそうで、香りが素敵なのはもちろんだけれど、それが封じ込められているこのボトルも、本当に素敵。
モクセイの花とインセンスが出会った、オード パルファン「キモナント」（一番手前）。
甘い花の香りとスパイシーな香りが混じり合う、重さと当時に清々しい静謐も感じる、心落ち着く不思議な香り。
ひび割れ加工のボトルは、「エッセンス アンサンセ」と同じくヴァルテルスペルジェ社によるもの。
ボトルのキャップもファッションジュエリー・アクセサリーメーカーのゾーンK社が手がけていて、ディプティックの共同創始者クリスチャンヌ・ゴトロがサンジェルマン大通り34番地のブティックのために製作した、ビーズネックレスにインスピレーションを得ているそう。
中段一番左が、フレグランスキャンドル「ラ マドレーヌ」。
ディプティックの創設者たちがノルマンディー地方に所有していた邸宅が、実はマルセル・プルーストが出しに行っていた郵便局だったそうで、そこに着想を得て作られた香り。
そう、「失われた時を求めて」の「スワン家の彼方へ」の、ほんのりレモンが香る豊かで美味しそうなマドレーヌ！
なんだかもう、そんな話を聞いただけで妄想が繰り広げられそうですが、このキャンドルも、本当に美味しそうな香り。
磁器製の容器は、数々の美術館、博物館とコラボレーションしている手工業企業の、NGオフィシナ・デ・ポルセナラスによるもの。
下段左は、キャンドルスタンド「ルフレ」。
アンティークミラー作りを専門とするイタリア人の職人マッシモ・ボルニャによる、大理石のような模様が入ったマラカイト色に光るミラーが台座に取り付けられていて（写真だと分かりにくいのですが、キャンドルの後ろの円形の部分です）、魔法の鏡のようにキャンドルの光を反射し、幻想的な空間を演出します。
下段右は、キャンドルスタンド「クリスト」。
ガラス職人ヴァンサン・ブレッドによるもので、偶然のように見せながら自在に操ったひび割れの持つ面白さを活かして、隅々まで光を拡散させる効果を出しているそう。
「キナモント」のボトルもそうだけれど、ひび割れ模様って、何故か惹かれます。これ、欲しいかも。
そして、いずれのスタンドにもセットされいるのが、フレグランス ピラーキャンドル。
「コレクション34」のキャンドルスタンド用に作られているもので、これまでの「ル ルドゥテ」「ラ プロヴレス」に、今年は「フ ド ブワ」が加わりました。
キャンドルスタンド「オリガミ」。
中の紙を入れ替えて楽しめるガラス製のスタンドで、セットになっているモチーフは3種類。
写真は、創設以来ディプティックに伝わる楕円のシンボルを取り入れた「プレトリアン」。
パリ在住のグラフィックデザイナーデュオ、アナモルフェ制作の、たくさんの穴による鳥模様。
中にセットするモチーフで、ずいぶん雰囲気が変わります。
そして3つ目は、エンボス加工と焼き印のテクニックが専門のクリエイションスタジオ、クレアノグの作品。
プリーツ模様が、キャンドルの灯りを通すと、より印象的に。
その他、「コレクション34」には、クッションカバーやトートバッグ、ポーチなどのファブリックコレクションや、ステーショナリーも。
これまた素敵なんだよなぁ・・・。
香りはもちろん、パッケージにもこだわりをたっぷり詰め込んだオード パルファンやフレグランスキャンドル。
そして、それをさらに楽しむための、キャンドルスタンドをはじめとするグッズの数々。
どれも素敵で、うっとりのコレクションでした。
diptyque 青山
東京都港区南青山 5-6-15
「コレクション34」は、9月24日からディプティック・ブティックで先行発売、9月28日から全国の取り扱い店舗で発売。
※ブティック限定品有り