イネは杯の形に作れ」という言葉の意味するもの。 | グリーン・ブレイカーズ

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イネは杯の形に作れ」という言葉の意味するもの。

稲作に関する格言に、「イネは杯の形に作れ」というものがあります。

これは、おいしいおコメをたくさん取りたければ、「
アゼ周りに肥料を
効かせなさい。アゼの周りのイネを大きくして、逆に田の中ほどのイネ
は小さくつくりなさい
」 という意味です。

そう、実際にイネのできが良いのは、 日当たり と  風通し の良い
ところ。

一枚の田んぼで、最も風通しと日当たりの良い場所は アゼまわり
いうことになりますから、この「イネは杯の形に作れ」という言葉は、
イネ栽培の真理を突いていることになります。
そう、アゼぎわにあるイネからなら、出る穂も多いし、一穂について
いる粒数も多く・しかも重い充実した実が取れる ものなのです。

それとは反対に、大面積の一枚田でのイネつくりって、田の中心の部
分のイネの生育にけっこう気を使うことになるんですよ。

なんといっても広い田んぼのなかほどでは〔畦がないために
日当た
も、風通しも悪くなるわけですから。また水抜けや水いれ時のスピ
ードも大面積ほど遅くなる。田植前の田の表面を水平にならす作業に
も大面積ほど苦労する。

田の中ほどが、水平でなく水が溜まって抜けにくいようだと問題です。

イネの生育が軟弱となり病害の発生源になることも、しばしばとなる。
そうなるとコメの収量や品質だって落ちかねない。
また水害やなんらかの水の汚染が起こった場合であっても、畦で仕切
られた小面積の田がたくさんの方が被害が少なくなることでしょうしね。

ということで、今回は

 イネは、バカでかい田んぼでは、かえって作りにくい

こともあるという事実を昔からの格言を使って説明してみました。実
際のところ・・・個人的には一
枚の田の広さが3反ぜまちを超す田に
なると作業がやりにくくなる
と考えております。


 「面積を広げさえすれば万事うまくいく」などといった、実際に
  生育中の
水田にはいったことのない方が唱えいるとしかおもえな
  い農業改革論
 って、このあたりに限界ありだとも思うのです。
  → 「
山国である日本には、山国なりの農業がある

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夢で終らせない農業起業 」「里地里山複合大汚染