中西部ばかりが米国の農業モデルではない。 | グリーン・ブレイカーズ

グリーン・ブレイカーズ

 農業の現場のお話しを中心にお伝えしてます。

中西部ばかりが米国の農業モデルではない。

農場の大規模化を実行するには、
作物の単一化をはかり、農業経営
の集団化を行う必要
があります。

そういった農業の現実のモデルとなっているのはおそらくは、米国
の平原地帯で行われている
麦や大豆の見渡す限りの大面積の圃場に
おいて、大型農業機械を使って行う農業
なのでしょう〔
オーストラリアは水
の供給に難があるということで
〕。

しかし、そのモデルである米国だって、あのイメージの農業が 出
来る土地が、農地のすべてではありません。
大面積での大型農業機
械を使った農業は、実は米国の平原地帯の農地の60%程度
で行わ
れている農業にしかすぎないという現実があります。

ちなみに米国の残りの農地では、具体的には次のような農業が展開
されているんです。

 
● 米国東北地方   酪農、ブロイラー、果実・野菜
 ● 五大湖地方    主要酪農地帯
 ● アパラチア地方  たばこ、落花生、肉牛生産、酪農
 ● 南東地方  牛肉、ブロイラー、落花生、野菜、果実
 ● デルタ地方   ブロイラー、大豆、綿花、米、さとうきび
 ● 山岳地帯   牛及び羊の酪農、小麦、干草、てんさい、
            ジャガイモ、野菜、果実


などなど。そして州としては、たとえば

 ● ワシントン州・オレゴン州   小麦、果実、じゃがいも
 ● カリフォルニア州   酪農、野菜、果実、綿花


といったところ・・・。

このように米国においても、それぞれの地方では、土地それぞれの風
土に合った作物が植えられたり、家畜が飼われたりしています。つま
り適地適作の農業が展開されているわけです。

そんななかでですよ、 ただでさえ耕地面積が少なく山国である日本
の国土で展開される日本の農業が、あえて平原地帯の米国の大型農業
を目指さねばならないという理由は、いったいどこにあるのだという
のでしょう。

百歩譲って、どうしても米国の農業を目指さなければならないとする
ならば、平原地帯ではなく、
たとえば米国の山岳地帯の農業をお手本
にするのが現実的はないのか
と、わたしはそうおもわずにはおられな
いのです。 

日本の地形からみたら、そう考えるのがまともでしょう?
 → 前回分は 
こちら  。



 NHKさん。“米国中西部以外での農業”も見たいんですよね、
  いち視聴者としては。
  
51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg「
夢で終らせない農業起業 」「本当は危ない有機野菜 」