インフルエンザのおはなし | グリーン・ブレイカーズ

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 農業の現場のお話しを中心にお伝えしてます。


10年以上前からこのようなニュースがあります。

米国のシンクタンクとして有名なワールドウォッチ研究所はこのほど、
工業的畜産の世界的拡大と環境問題に関するレポートを発表しました。
同レポートは大規模な工業的畜産が、鳥インフルエンザ、狂牛病など
の原因になっているだけでなく、地球環境も破壊していることを指摘、
工業的畜産を縮小し、草で家畜を育てる自然畜産に戻さなければ、地
球の汚染がさらに進むと警告しています。


鳥インフルエンザの、特にアジアで流行しはじめてからは
こうもいわれてきました。

最近、海外も含めて多くの研究者から、工業的になった畜産がウイル
スによる疾病をまん延させ強毒化させているという指摘がされている
ことだ。
1鶏舎で数万羽を飼育する養鶏はその代表といえる。そこで1羽が感染
すると鶏舎のなかで次々と感染が広がり、変異も起こりやすくなると
いうことだろう。そうだとすると鳥インフルエンザの世界的まん延は
人間がつくりだしたことになるのではないか。そうであるならば、現
代の畜産のあり方そのものを考えなければいけないということであり、
それは生産者側だけではなく、現代の畜産の恩恵にあずかっている消
費者の消費のあり方を含めて見直さなければいけないということでは
ないかということだ。


そして これは 豚インフルエンザに関する4月25日のニュース。
新型と確認された時点でのニュースです。共同通信ニュースです。

世界保健機関(WHO)は25日、メキシコ・米国での豚インフルエ
ンザ拡散と関連し「非常事態宣言」を発令した。マーガレット・チャ
ンWHO事務局長は「(豚インフルエンザ)ウイルスが世界的な流行
病になる可能性がある」と警告した。
このインフルエンザは従来にはなかったものだ。人のインフルエンザ
や鳥インフルエンザ(AI)ウイルスが豚の体内で変種を起こし、人
に感染した。まだその経路は確認されていない。このインフルエンザ
が人に集団感染したのは今回が初めて。



またこれは6月15日の共同通信ニュースです。


『世界に広がっている新型インフルエンザウイルスの一部に、人の細胞に
くっつきやすくなる原因とみられる変異が見つかったと、河岡義裕東京
大医科学研究所教授らのチームが14日付の英科学誌ネイチャー(電子
版)で発表した。この変異が広がると、現在より人に感染しやすくなる
可能性があるという。河岡教授は「人への適応が進む過程にあるとみら
れる。注意深く監視していく必要がある」と話している。』


そして、9月。

日本各地で新型インフルエンザの感染が広がる中で、
農業の現場にいるものとして、もっとも 懸念するのは・・・

フンでウイルス病が媒介されるのは常識。では、そのフンが 使用され
るのが善とされている現行の日本の法律下の「有機栽培」の安全性は?

ということなのです。


質と量の規制は必要では?   ということなのです。




グリーン・ブレイカーズ-夢で終らせない農業起業  グリーン・ブレイカーズ-本・写真

夢で終らせない農業起業 本当は危ない有機野菜


この本を読まれて
産み出される有機作物を食べなければよいという意見をいわれる
試験場関係者も、ネットでは おられるみたいですね。
が、そんな有機作物を産み出す田畑は、どうなるでしょう。
水の汚染 を始めとする感染症的な環境汚染の源泉となる心配は、
ないのでしょうか
『たい肥は、完熟させているから大丈夫』なのでしょうか。
基準も無く、入れ続けられる ことは問題となりませんでしょうか?