某社とMTG。その中の、ひとこと。
環境に対応している製品のデータを集めてくれないか?
と。
過去に業界として何度も失敗を繰り返してきている原因は
つまるところ、足並みが揃わない事もあるが、そもそも、そ
の環境データをどう使って、どう活かされるかが不透明だ
からだ。だから協力する方も協力したくないといえば当然
といえば当然だが。
物を作って、売るほうも、物を仕入れて売るほうも、最終的
に物を買って使うほうも、環境に対応している製品が本当に
対応しているかという不信感がある現状では、どうすれば
うまく情報が集まるのだろうか。
本音から言えば、みな誰もやりたくないのである。
この問題を解決する方法は、あるのか、ないのか、は今の
ところ不明だが、しかし、どうも世間的には、そろそろそうも
言ってはいられなくなってきたようだ。
企業の財務、会計処理のように、お金の流れを全て透明化
しておき、いつ税務署の立ち入りがあってもいいように、して
おくのと同じように、製造業の商品の各部品や原料の構成
要素や加工過程の内容をきちんとデータ的にシステム化し
ていないと、ビジネスができなくなるかもしれない。
今回の環境不正問題で、やっと企業も本腰を入れ始めた
ところは、先頭の企業に追いつくまで体力がもつかどうか、
少し心配ではある。
結構、大変な作業です。