揉めに揉めてるJARL定時総会

改革派とされている理事候補全員が否認されるという事態にSNSは大荒れ。
比較的、SNSには改革派...と言うより反会長派が多いので憤る投稿がもの凄く多いのも理解出来る。

確かに公的機関に視察の謝礼としてビール券を持参して渡そうとしたり、クラブ局との懇親会費や手土産などの荒い経費の使い方が表沙汰になれば普通は良い感情は湧かない。しかもJARLの年会費は非常に高額だ。JAFや芸能人のファンクラブ会費より倍近く高い。それでは反会長に傾くのも道理だ。自分もあの経費の使い方や使用用途には閉口した。

人は自分が仕事で提供しているサービスより高品質なサービスを受けたいと思うことが多い。逆に仕事で煩雑な事務手続きや厳しい経費執行ルールに従っているのであれば他人にも同等以上のルールを課したいと思うものだ。怒りをあらわにする人が多く出るのも仕方がないことかもしれない。

今回、自分が少し驚いたのは正常化を目指す人たちの過去の行いを批判するSNS投稿を目にしたからだ。
それは今回の理事就任を否認された方々が数年前にやはり改革派を名乗る方達に同じようなことをしたらしい。 自分は昨年ハムを再開してJARLに再入会したので詳しいことは分からない。
本当に「同じようなこと」だったのか自分には判断付けられないが、そうした投稿があると言うことは因果応報と思っている会員が一定数いたとしても不思議ではない。

そうなると電子QSLカードの普及を目指し単純にビューロー廃止に懸念する層だけの反対ではないかもしれない。 正常化とか改革とかは必要だと思っていても、過去の経緯が原因で能動的な支持をせず、つまり執行部の求めに応じた委任状の提出に繋がったとしたら改革派は戦略の練り直しを迫られるかもしれない。

改革派と呼ばれる人たちが如何に目指すゴールを示し、多くの会員社員の共感を得る必要があると思う。単なるコストカットでビューロー廃止やQSLカードの電子化を叫べば分断を招くだけで得るものは無いと思う。ビューロー機能も委託費や委託先、業務効率を進めたら今より安価で継続出来るかもしれない。最初から廃止ありきだと無用な敵を増やすだけだ。

改革を推進する人達が現執行部を追い出して新たな執行部を作り、恩恵を受ける人達が「入れ替わる」だけと思われているのなら支持は増えないと思う。

ビューロー機能は会員が享受出来るサービスの一つに過ぎない。JARLには会員だけでなくアマチュア無線家全ての利益代表でなければならないと考えている。そのために正常化やそれを目指す改革派に期待している。