あれはいつの記憶だろうか
うとうとと昼寝をしていた微睡みの

初夏の白昼夢



バタン 

と勢いよく裏の勝手口の扉が開く

青い帽子、青いワンピース
背の高い細身の少女が
すっと現れて窓を横切って行く

鮮やかな色彩に
夢か現実か、窓の外を眺める

よく晴れた空に映える


背の高い葱坊主が室外機の側で揺れていた