他人事じゃない、と思ってニュースを聞きました。

名古屋の日赤病院で緊急手術が必要で救急外来に来た高校生を研修医が誤診、帰宅させてしまい、同日再度救急外来に罹ったところ、別の研修医が再度誤診、指導医などに相談などないまま帰宅させ、翌日再度来院した時に病名が判明、入院したが手遅れで亡くなった、というもの。(2023年6月)

 

この高校生とご家族が気の毒でなりません。

病院は救命出来る事例だったと謝罪したようですが、それが何ですか!

 

ちょっと前に沖縄中央病院の、研修医の厳しい訓練ぶりのドキュメンタリーを見たところです。

一見、たいしたことがなさそうな高齢の患者さんについて、研修医が同期の研修医に「どう思う?」と尋ねて、「オレなら○○って検査やる」と言われて、その検査をしたら脳内出血があって緊急手術となった・・・なんて話に心臓バクバクしたばかりだったので、まだ修行中の研修医が何故上級医の意見を聞くとかしなかったのか?と病院の体制にも憤りを感じています。

 

他人事じゃない!は私も似たようなことがあったから。

1歳になる前で記憶は全くないのですが。

夜中に激しく泣いた私を両親は救急で病院へ連れていった。

宿直の若い医師が「かんの虫でしょう」とか言って帰宅させたのだとか。

翌朝、再度両親が病院へ連れて行ったら、前夜なら緊急処置で済んだものを、緊急手術をしても助かるかどうか分からないくらいに悪化していて・・・

 

こっちは物も言えない年齢ですからね。

私は、大体キゲンの良い子だったらしく、泣き方が尋常じゃなかったらしい。

 

翌朝診てくれた老先生が執刀してくれたそうですが、この子でこの手術は8人目、5人亡くなってしまっている、と言ったとか。

両親と血液型の違う私のために、父の会社の人が何人も廊下に待機してくれたとか、(結局、輸血はしなかったそうですが)

5歳まで生きていれば、この子は人生があるかも・・・などなど、色々とオソロシイことを言われ、小学校に上がるまでは、やってはイケないことが沢山あったそうで・・・。社宅育ちなので周囲の大人が結託して守ってくれたらしい。

(その中で、言って聞かせて分かる年齢ではない私にピアノを与えたらハマって、やってはならないことの多い外遊びから目が逸れて母は助かったんだそうな)

 

私が自分の異常に気付いたのは小学校に入った頃。

体力がないので、朝礼で立っていられずへたりこんでしまう等々。

体育の授業中に具合が悪くなって木の下で休んでなさい、となる。

(顔色が悪いので、先生に責められはしなかったけれど)

助かりはしたけれど、高校生くらいまでは引きずっていたように思います。

でも、助かった。自分の子も授かることが出来た。

件の高校生も助かっていれば・・・と、あったはずの彼の人生を想います。

 

早い正しい診断と、必要な処置をしてもらうための大病院じゃないのか?

私のかかった病院とはケタ違いのご立派な病院で起こった事態、令和になって血液や尿で病気がわかるとか、CTなどの機器類だって、その規模の病院なら取り揃えてあるでしょうに。

何か大事なことが抜け落ちているようで、心底怖いです。