用事があって、市の中心部の方に出かけました。

自転車なので、その日の気分でルートは様々なのですが、今日はいつもの景色が変わっていました。

 

曲がり角にあった、ザクロの木がなくなっている・・・

 

コンクリートの逆さU字の向こう側に、切り倒されたばかりのような白い切り口の切り株があります。

これ、ザクロの木だったんです。

 

手を伸ばせば実を取れそうな(取ったことはないです!)小さめの木でしたが、20年以上前から、実も小ぶりなこの木を可愛いなぁと思いつつ横を通っていました。

切られた理由は分かりませんがなくなっちゃった。

ザクロ的には「あぁぁぁ!およしになって!」って気分だったかも。

 

と、今日のクローズアップ現代では、身内が知らないうちに火葬にされてしまった事例のことがテーマでした。

高齢の一人暮らしの方が救急搬送されて亡くなってしまった。

スマホはロックを解除できず、戸籍から身内を見つけられず、ご遺体は時間をおくのが難しいので自治体で荼毘に付してしまう・・・少しの後に親族が知ってショックを受ける、みたいな話でした。

番組で取材されていた人たちは、決して親族での関わりが薄かった方たちではない、近所に住んでいて数日前にも会ったなんてケースも。

 

最近は高齢者世帯には冷蔵庫に緊急連絡先やかかりつけ医を記した紙をいれたボトルを入れる、なんてルールもあると聞くのですが。

 

こういうことを防止するには、連絡先はアナログで記しておくことが必要なのだそうです。

スマホの裏に身内の連絡先を書いたシールを貼っておくとか、自宅の分かりやすいところに貼紙をしておくとか。

あとは、ケアマネさんや地域包括支援センターなどに届け出をしておくとか。

 

Xデイの段取りを、まるで旅行の計画でも立てるように細々と書面にしたりしている私の両親は、固定電話の横の壁に親族の連絡先と葬儀場の電話番号を紙に書いたものを貼っています。

さすがに葬儀場にはヒキましたが、でも、そのエリアに住んでいない我々には助かる情報と言えばそうです。

ちなみに二人とも直葬希望だそうです。

大阪ではもう20年以上前から、そういう希望が多い。

電車の窓の広告で最初に見た時はギョッとしましたが、超合理的な大阪では結構ニーズがあるらしい。

で、母なんか「骨は一心寺に放り込んで!友達みんなそこにおるし!」と。

 

私は医療従事者の次男に私が死んだら身体の始末をしてくれるように頼んでありますが(長男は生物の教科書すらキモい!というくらい、生々しい物には弱いから次男に)、でもヤツは忘れているかも。

彼の出身校に検体しちゃおうかな。

お墓は共同墓地ながら、義父が買ってくれちゃってて一応あるんですが。