1ヶ月程前に小4の生徒さんが、学校行事の伴奏オーディションを受けたい!と楽譜を持ってきました。
そういうのは全力で応援します。
子供達にとっての生活の場である学校で活躍出来る機会というのは、コンクールなんかよりずっとその子の自信になり、成長するから。
が、生徒に伴奏させるには選曲に問題アリでは?って曲でした。
小学校の合唱のスタンダードナンバー「怪獣のバラード」ですが。
小4・・・オクターブが弾ける子の方が少ない、というか珍しい。
生徒さんが言うには、先生はピアノが弾けないから、習っている子に弾いてもらいたいと言っていたとか。
でも、これ無理だよ。オクターブのトレモロがずっと続く。
楽譜がついてたのがこんな動画だったけど、コンピュータ入力だと、テンポも言語も変だし、ちょっと嫌な音質・・・
人の声で、だとこんな曲。楽しい曲よね。
小4生に「歌わせる」には正解な選曲と思います。
怪獣のバラード 【合唱】 歌詞付き (youtube.com)
よく頑張る生徒さんですが、身体も手も大きいわけじゃない。
一応、それなりの奏法を教えてトライしてみたけれど、ご本人の熱意も跳ね返される難易度。
手を痛めるんじゃないかと心配もしたし、他に打楽器類のオーディションもあると聞いたので、2週間ほど取り組んだところで今回は辞めた方が良いと思う、と言ったら、ご本人も頷く。
で、今週「打楽器のオーディションは通ったの?」と尋ねたら「明日」と言う。
「ピアノの方はどうなった?」と尋ねたら「誰もいない」とのこと。
だから、子供には弾けないんですって。
先生も弾けないそうなので、その辺り判断がつかなかったんでしょう。
結局、音楽の先生がピアノを弾くことになったとか。
小4だと、ごくたまに大人に近い体格の子がいるので、そういう子なら弾けたのかも。体格が良くてピアノも相当に上手いとなるとレアでしょう。
生徒さんには、打楽器のポジションを獲得して貰いたいです。