待つのも楽し、って話です。
この日、2つめの狙いメは熊本マリさんのピアノ独奏。
子供時代を家族と一緒にスペインで過した方で、四半世紀前にはNHKFMの「おしゃべりクラシック」という土曜の午後の番組で渡辺徹さんとMCをなさっていました。
その時に、なんと素敵な人でしょう!と思っていた、番組内では時々マリさんの演奏も流れましたけれど、案外TVとかでの演奏はなくて、なかなか演奏そのものは聴く機会がなかったんです。
東京国際フォーラムからポーたまを下げて東京スクエアガーデンでお昼を・・・と歩いていたら、強烈なピアノの調律の音がする。
京橋エドグラン、ってビルです。
音で会場を見つけちゃいましたが、こんなに音の抜ける会場?
大丈夫かいな?と思いつつ看板に従って地下に降りて行きました。
その時が13時くらい。
会場設営をしていたスタッフさんに「何時から座れますか?」と尋ねたら
「14時から整理券配ります」とのこと、待機場所は用意されている。
「そこで待っていれば良いんですね?」と、もうキャリーバッグなどが置いてあって2,3人は先客がいるな、って感じの列に並ぶ。
この日はどこかで時間つぶしになるだろう、と数日前に樹木希林さんの最後の映画「日々是好日」をDVDに落としたのを持って行っていました。
(ディズニーランドとかに行くときにもやっていた作戦)
開演は15時。見切れるかな?とその場にしゃがみ込んで見始めました。
と!
マリさんがいらしてリハーサルを始められて。
そうなると、そっちを見ちゃいます。
曲の断片を弾いたり、スタッフと話をされたりしているのを遠目に見ていたら、私の前にならんでいたオジさんが「ちょっと寒いねぇ」と話しかけてきた。
外気と通じているので、風が入ってくるのと、昨日みたいな日は屋内より外が暖かい、屋内はヒヤッとしているのもあるのでしょう。
「そうですね。・・・オジさんもマリさんのファン?」と返してみたら、マリさんについてや、この建物についての蘊蓄など話してくれる。
このスペースで演奏が出来るよう設計されているんだそうで、音響は心配ないんだとか。
そんなこんなで映画は観きれないまま、14時になって整理券をもらって番号の席に座らせてもらいました。
階段ですけれど座布団を用意してくれている。
この会場は始終階段を座席にして演奏会・・・クラシックに限らないようですが、をやっているんだそうです。(蘊蓄オジさんの話)
待ってた甲斐あって、良い席でした。ホールならS席だわ。
通路のすぐ後ろ。2ブロック目の一番前。
マリさんと仲良しというナビゲータの北原照久さんとのトークも挟みながら、我々の前のブロックの関係者席にいた売野雅勇さんも呼び出したりしての話もあって盛り上がったりして、カジュアルな演奏会でした。
演奏は、やっぱりスペインの作曲家、マリさんが世界に広めたモンポーやアリアガ、アルベニスなどが圧巻でした。
で、結構長引いて予定の16時をオーバーして16時20分に終了。
3つめの目的地、YAMMER TOKYOへ急ぎ、笛関係のステージは遅刻して後半だけ聴けました。
人だかりの後ろから見たから、よく分からなかったですがフルートオーケストラのルミナス・ウィズというアマチュアグループは、コントラバスフルート(中央の4の字の巨大フルート)が2台も擁している。(お金持ちっ!)
それを聴いて、帰路につきました。