すみません、牧場物語とは何の関係もない音楽の話です。
 
サカナクション名古屋公演に行ってきました。
 
結婚・出産・子育て期間ですっかり音楽から遠のいていたので、ライヴハウスで見るのは、10何年ぶり。
確か最後に見たのは、クラブクアトロでみたBadley Drawn Boyだったような…終電ギリギリまで歌ってくれていいライヴだった。人少なかったけど。
 
ZEPP NAGOYAは、ささしまライブという、再開発地にできた新しいライブハウス。設備も、ぴかぴか。トイレも広くて待たずに入れたし(1か所詰まってた)、ロッカーも、私はだいぶ番号が遅かった(1000番台)けれど、まだ何か所かは空きがありました(外のロッカーのが先に埋まってました)。両替機もロッカー近くにあるし、色々考えられているなあという印象。
 
家族に頼まれてTシャツを買ったのですが、昔のイメージで、裸のままのTシャツが山積みになってほいっと渡されるのをイメージしてたら、立派にバンドロゴ入りのパック(イメージ:ユニクロのTシャツとかが入ってるような素材)で、一枚一枚パッケージされていて。これで3,000円なら、アリだな、と思いました。今時のバンドはどこもこんなクオリティでグッズ売ってるんでしょうか、だとしたら一郎さんが「赤字だからいっぱいグッズ買って欲しい」と言っていた気持ちもわかります。
5,000円以上買うと、エコバッグが貰えて、その中にチケットが入ってればステージでライヴ後にバンドとmeet&greetできる(有料:500円)なんて企画もしていて、昔の私ならきっと当たるまで買ってたかも…
 
1000番台だったから、後ろの方からしか見えないかな、と諦めていたんですが、会場に入ると、思ったより前にも空いてる箇所があったので、案外前で見られました。私は女性にしてはそこそこ大きい方なので、こういう時はオトクですね。男の子で、180近くあればどこからでもよく見えると思います(羨ましい。そして前にそういう人がいると申し訳ないけどちょっぴりお邪魔です)
 
セトリは下に置きましたが、演出が凄かったです。
真っ暗になって、上から風だかスモークだか、涼しい空気が流れてきて…そして、会場をぐるりと囲む3本の赤いストライプが、まるで心臓の鼓動のように、ドクン、ドクンという音と共に、ステージ奥の中心から、会場の後ろまで流れていく…
 
4曲目までは、アップテンポの曲が続きました。
個人的に、Mはとても好きな曲で、演奏が聞けて嬉しかったです。メインボーカルは一郎さんですが、メンバーに女性が二人いて、そのコーラス(メインは、草刈さんと岡崎さんどちらが歌ってるのかな…可愛い声だから、岡崎さんだろうか?)が入ってる曲が、結構好きです。
アルバムは全部持っているので、知らない曲はありませんでした。あ、今セトリを見たら、”流線”なんですね…わたし”流星”とばかり思い込んでいてライヴでも流星と歌っていたんだけど…三代目になっちゃいますね(そういえばこの前、大名古屋ビルヂングにランチをしに行ったら、JSBストアに大行列で…今市さん?という方が来てたらしいです、女子高生が写真撮ってもらった、とキャーキャーしていました)。
 
12曲目、ミュージック辺りから、またアップテンポが続いて17のグッドバイで、いったん終わり。
18,19とアップテンポが続いて、長めのトークのあと、20でみんなで踊って終わり。
 
途中、DJブースみたいにみんなで前に出てきて、まるでクラブで踊ってるみたいな感覚でした。
全員、白ぶちのサングラスをかけてる姿が、POLYSICSぽかったです。(ハヤシさん素敵メガネで好きでした…)
 
私は初サカナクションだったので、彼らの普通のホールツアーがどういう風か知らないのですが、ライヴハウスにぴったりの選曲だったと思います。
みんなでジャンプしたり、踊ったりするのって楽しい!
 
PCで映像をステージの奥に映す手法は、小さいライヴハウスで散々見て来ましたが、今回は、スモークスクリーンに、東京の映像とか、ちょっとアシッドっぽい映像が映って、その奥でバンドが演奏している演出もあって、…綺麗で、そして幻想的でした。
ライティングも、考えてあるなぁと。とにかくバンドの世界観と合っていてとてもカッコイイ。
 
ロックっぽい、たてノリできる曲のが、盛り上がっていましたが、私はグッドバイが一番印象的でした。
 
”僕には見ることができないありふれた幸せいくつあるだろう”
”僕らが知ることのできないありふれた別れもいくつあるだろう”
 
一郎さんの生歌、初めて聴きました。
決して、歌がものすごく上手いってわけではない(いえ、シンガーとしては、プロでされている以上プロのレベルではあると思うのですが、ほら、もうものすごく歌が上手すぎる、もう話すより歌った方が楽なんですか?みたいな方ではない、という意味です)けれど、声のトーンとか、感情の込め方は、素晴らしいものがあると思いました。
 
サウンドは、ロックのような、テクノのような、そのミックスみたいな不思議なところが、好きな人にはたまらないですね。私は元々ロックが好きな人間だったけど、もう年齢的にもゴリゴリのロックは聴くのが辛いのです。なので、適度にロックで、気分や体を自然と上げてくれるような彼らのサウンドはとても心地がいいです。
 
最後のトークで、江島さんだけ「ヒゲ」と呼ばれていたの、面白かったです。
あと…NFパンチで拝見して以来、前々から、岡崎さんっていいな、と思っていたのですが、演奏中はひたすらクールなのに、話すと声や話し方がひたすら可愛いし、天然っぽいところも可愛い。衣装も、ゴスロリっぽい雰囲気で、クールな岡崎さんにとても似合っていて素敵でした。日本一ボブの似合う方ではないでしょうか。ピンクと黒のグラデの髪、可愛い。クールなのに可愛いギャップが素敵過ぎです。味千の大根もちがお気に召したらしいです。味千行ったことあるけど、そんなメニューあったんですね。
私は子持ちだから、草刈さんのお子さんエピソードも、うんうん、と納得。フェイスタイムしたら、1歳半の子だとママに会いたくて泣いちゃうよね…ママさんベーシスト、応援してます。
一郎さんの、36で独身だと、どこかおかしいと思われる、メジャーの中のマイノリティに厳しい日本の社会が嫌だ、という意見、よくわかります。
ゲイとかのセクシャルマイノリティには、日本はキリスト教思想がないし、それこそ平安時代くらいから少年愛とかあったし、あまり偏見ってないと思いますが、ホント、男女問わず、アラフォーの独身の方には、当たりが強い社会ですよね。最近少子化だから余計そういう風潮。
 
ほんとうは、独身がいいならそれだって尊重されるべきですよね、主義って、少子化だからって簡単に変えられるようなものでもないし。
逆に、少子化が困るっていうなら、もっと子育てにお金がかからないようにすれば、もっと産みたい人いっぱいいると思うんだけどな…私も、経済的に許せばあと一人か二人産みたいですが、保育園から始まって、塾とか、学校上がってからも細かくお金がかかるし、大学のことを考えると、やはり諦めてしまう部分はあります。
 
ともかく。サカナクション、最高でした。また機会があれば行きたいです。
そして、快く子守を買ってくれた夫には感謝しかないです。こういうのが、たぶん”ありふれた幸せ”って言うんでしょうね。私は幸せ者です。
 
 
 
2017.02.27 sakanaqualium(A) at ZEPP NAGOYA
1新宝島
2M
3Klee
4Aoi
5さよならはエモーション
6multiple exposure
7流線
8ユリイカ
9ボイル
10バッハの旋律を夜に聴いたせいです。
11moon
12ミュージック
13アドベンチャー
14夜の踊り子
15アイデンティティ
16多分風
17グッドバイ
18Ame(B)
19ライトダンス
20聞きたかったダンスミュージック、リキッドルームで