源さん「志保!」
肉体から離脱した志保の魂が、そこに浮遊していたのです。
そして、源さんの運命を静かに見届けていたのです。
源さんの魂は、まだ肉体に戻る事が出来るニュートラルな状態のまま、生死の狭間を振り子の様に彷徨っていました。
と、その時です。
健太が部屋に入って来ました。
なかなか起きて来ない二人に胸騒ぎを覚えた健太が、心配して様子を覗きに来たのです。
健太「おはよう…、父さん?母さん?入るよ」
ガチャ! 次の瞬間❗️
健太「佳子、救急車だ❗️救急車を呼んでくれ❗️」
ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
健太が部屋を飛び出した直後、源さんの肉体は時が止まりました。
そして、肉体が破壊へとシフトした瞬間に、魂は完全に離脱しました。
*・゜゚・*:.。..。.:*:.。. .。.:*・゜゚・*
志保がニッコリと微笑んで、源さんへ手を差し伸べると、源さんもニッコリと微笑んで志保の手を握り締めました。
その瞬間から、2人は恍惚とする程の幸福感に包まれました。
志保「私達、どこに向かうの?」
源さん「勿論、天国!^ ^」
志保「でも、私達、不倫から始まったのよ。地獄かも知れないわよ?」
源さん「俺は志保がいる場所なら地獄でも天国だよ。逆に天国でも志保がいなければ地獄だよ」
志保「# me too❗️^ ^」
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
そんな2人の頭上に、一点の光明が差しました。
二人が、それを見上げた…、
次の瞬間!
物凄いスピードで、その一点に吸い込まれる様に上昇を始めたのです。
2人「あ~~~❗️」
二つの魂は、時に愛撫するかの様に絡まりながら、時に激しい衝突を繰り返し、時に美しい七色の閃光を放ちながら、一つに融合し、やがて光の彼方へ消えて行きました。
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祭壇は、バラ園から届けられたロサ ダマスケナ シホで埋め尽くされていました。by 源さんの一番弟子。
特注で作られた柩(お相撲さんでも入る)にも、ロサ ダマスケナ シホの模様が、見事な彫刻で施されていました。by 健太発注。
葬送曲には、源さんが作ったオリジナルの楽曲「志保と私のブルース」がミュージック・ビデオで流れました。
二人の遺体は一つの柩に収められ、火葬されました。
何度か二人の遺体を引き離そうと葬儀社の人達が試みたのですが、源さんの手足が志保の身体に絡みついたまま死後硬直してしまった為、無理だったのです。
健太「こうなると予想していたんだ。父さんは地獄の炎からも母さんを守る気満々だったからね。
ちゃんとしてないと、あの世から、母さんに叱られる!と思ってね」
佳子「多分、お義父さんなら、地獄の炎よりも、俺の愛の方が熱いぜ!って感じだったんじゃないかしら?^ ^」
二人の遺骨は、激しい炎に煽られ、複雑に混じり合っていた為、一つの骨壺に収められ、バラ園が見下ろせる墓に埋葬されました。
二人の墓には、ロサ ダマスケナ シホが絶える事がない様に、一番弟子が、毎日、届けてくれました。by 源さんとの約束。
ただ…、その中に「ロサ ダマスケナ ゲン」と名付けられた新種の薔薇も、こっそりと混ざっていました。
一番弟子「源さん、来世では、必ず…」˚✧₊⁎❝᷀ົཽ≀ˍ̮ ❝᷀ົཽ⁎⁺˳✧༚
その頃、天国に導かれた二人は…、
志保「また来世でも、源さんと出逢いたいわ…」
源さん「えーーー❗️出逢いたくないよ~❗️💢
だって、もう絶対に離れたくないから」








