その(75)あの日、あの時、あのコンビニで出逢わなければ…、 | kyon2のブログ

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フラワーガール姿の美沙「ママ綺麗!パパもカッコイイ!、お婆ちゃんも素敵!源爺ちゃんも渋い!\(//∇//)\」


健太&佳子、そして…、源さん&志保は、晴れて合同結婚式を挙げたのです。


志保は岩清水家から離れ、源さんと新たな戸籍を作りました。


志保「源さんの妻として、ずっと戸籍に残るのね…。嬉しい!」


源さん「そうだよ!俺も志保の夫として永遠に記録が残るんだ!二人の愛は永遠に証明されるんだ!」


そして…、

偶然か必然か、佳子が岩清水家に嫁いだ事によって、正当な血統へと軌道修正を果たす事が出来たのです。


健太「それにしても不思議だね。親父は無精子症だったのに、美代子さんとは一発で子供が出来たなんて」


佳子「本当、世の中は不思議な力が作用して、ミラクルを起こすのね」


と、そこへ挙式に参列していた親戚の男性(産婦人科医)が話に乱入して来ました。


産婦人科医「確かその時、落雷があったそうだね。


もしかしたら…、

空気中に放電された電磁波が体内に流れ、イオン化した精子と卵子はプラスとマイナスに帯電し、受精しやすい状態を作り出した…。


う~ん、この研究、実に面白い。


これからの不妊治療に新たな1ページを刻むかも知れない」


そう言うと、足早に去って行きました。


ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ


挙式から半年が過ぎ、源さんは【東京】のバラ園を弟子の一人に任せ、

「東京」

志保の看病に専念する為に、鎌倉の屋敷で同居する様になっていました。


が、その甲斐もなく、志保の痴呆は悪化の一途だったのです。


ある朝の事です。


志保「食パンが無くなってる❗️美代子さんが夜中に食べたんだ❗️白状しなさい❗️💢」


志保は怒鳴り付けながら、手当たり次第に、佳子に物を投げつけるのです。


ガチャーーン❗️ゴットーーン❗️


騒動を聞きつけ、健太に事情を聞く源さん【あの音は食パンの取り調べ?】

「雨音はショパンの調べ」

健太「そうなんです。佳子の事がどうしても美代子さんに見えるらしく…、もう手が付けられないんです」


源さん「分かった。任せて」


源さん「志保、おはよう」


志保「あら…、お早う、源さん…、今日も爽やかね」


突然、女になるのです。


*・゜゚・*:.。..。.:*:.。. .。.:*・゜゚・*


そんな【チンドン物語】の様な介護生活が続いたある日、

「珍島物語」

志保は、喉に違和感を覚えました。食べ物が上手く飲み下せないのです。


しかし、単なる嚥下障害かと軽く考えてしまったのです。


志保「源さん、咀嚼して口移しで食べさせて…」


源さん「良いけど…、健太君や佳子さんが見てるよ(//∇//)」と照れると…、


志保「つまんねー奴だなぁ」とツンデレに表情が一変するのです。


やがて、志保の身体は瘦せ細って行きました。


不安を覚えた源さんは、嫌がる志保を説得し、病院に連れて行きました。


検査の結果…、

義母キヨエと同じ、咽頭癌に侵されていたのです。


医師「実は、消化器系の上の方にある癌程、患者は栄養を摂取出来なくなるので、衰弱が激しくなります。


治療効果も、あまり期待出来ないかと思います。


残念ですが…、余命半年と思って下さい」


淡々と話す医師の言葉が、何処か遠くの世界の会話の様に、源さんの耳に響いていました。


続く。