私は、診断結果を夫に話していました。
なるべく明るく、冗談の様に、身振り手振りのアクションも入れて…、
私「それでね。医師から前屈の姿勢で重たい物を持ち上げる動作はしない様に言われたの。
孫が「おばあちゃ~ん」って走り寄って来て、私が抱き上げるってシーンを楽しみにしていたのにね。出来なくなった。(^ー^)
パパの老後の介護も出来ないと思う。これでも私、パパの老後の介護はしっかりやらせて貰おうと思っていたのよ。^^; 」
でも、その姿は、浮気がバレそうになった人が、見苦しい言い訳をしている姿そのものでした。
私は何度も言い間違いをし、その度に夫に指摘される有様です。
稚拙な表面的演技では、私の動揺は隠し切れず、返って浮き上がらせていたのです。
夫は、私の一人芝居を、俯瞰のポジションから客観視しています。
それは、私の演技という鎧を剥がし、ボロボロの裸体を見透かしている様でした。
それでも、何とか最後まで話し終え、夫に視線を向けると…、
ノーリアクションです。
私を労わる言葉も、同情の言葉も、悲しみの言葉も発しません。
夫は窮地に立たされた時、大体、意識レベルを低下させ、人畜無害な対応で保身を図り、問題回避しようとするです。
ただ、この時の夫は違っていました。
脳内の黒電卓がフリーズし、思考回路がショート、言語を司る中枢機能が麻痺。
所謂、プチ脳梗塞状態に見えました。
私「これから少しづつ出来ない事が増えて来ると思う。ヨロシクね^_−☆」
無防備な状態の夫に、優しく楔を打ち込みました。
ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•
その日から、夫が変わりました。
それまで「アレクサkyon2、アレして、コレして…」だった夫が、自発的に動く様になったのです。
重労働系の家事は、頼むと嫌な顔一つせずにキチンとやってくれます。
私の背骨の時限爆弾が爆発する時間を、少しでも先送り出来る様にサポートしてくれているのです。
*・゜゚・*:.。..。.*:.。. .。.:*・゜゚・*
最近の私は家事も手抜きしています。頑張ってしまうと腰が痛くなるのです。
そんな私を、夫はいつも優しく見守ってくれています。
今では「アレクサ夫、アレして、コレして」と私が業務命令を発しています。
今の私には「アレクサ夫」は肉体的にも、精神的にも必需品となりました。
身体を張ってか弱き私を守るスーパーヒーローの「アレクサ夫」
気が付けば…、
その雄姿からは、逞しい男性フェロモンが放出されていました。
つづく。
