麻衣子「せ、清太郎…⁈」(°_°)
想定外でした。
麻衣子は、清太郎がまだ事務所に居ると思っていたのです。
清太郎は今朝、麻衣子が車の中から自分達の姿を見ていた事に気付いていました。
犯罪者特有の野生の勘で、早めに帰宅したのです。
麻衣子は、ギョッとしました。
清太郎の目の色が変わっていたのです。
血も凍る様な冷たい目…、
人の温かみが抹消された様な人工的な目…、
そこには殺意がみなぎっていました。
麻衣子は金縛りにあった様に、筋肉が硬直しました。
清太郎「オマエ…、何処まで俺の邪魔をしたら気が済むんだ?」
その声は、いつもの清太郎の声ではありません。
地獄からの使者の様な、この世の物とは思えない周波数だったのです。
麻衣子(せ、清太郎に…、何かが憑依してる…!∑(゚Д゚))
次の瞬間!
清太郎が、おもむろに麻衣子の首元に両手を掛けて来ました。
(こ、殺される…)
麻衣子は咄嗟に後退りしました。
次の瞬間、麻衣子は転倒しました。ズルッ!「キャア~~❗️」
自分が吐いたゲロを踏んでしまい、足を滑らせたのです。
それでも、清太郎はジリジリと近付いて来ます。
麻衣子は清太郎から逃れようと、必死でもがき、起き上がろうとしますが、バランスを崩し、何度もゲロの中に転倒!それを繰り返したのです。
清太郎と由紀子が、その姿を笑いながら傍観しているのが、麻衣子の視界に入りました。
まるでローション一人相撲を、ライブ観戦している様です。
麻衣子(悔しい、馬鹿にしやがって!)
気が付くと麻衣子の服も髪も汚物まみれになり、床は麻衣子モップで綺麗に掃除されていました。
麻衣子は何とか立ち上がると…、
「ハアハアハア…、今日は、この位にしといたるわ!」
捨てゼリフを吐くと、脱兎の如く逃げて行きました。
清太郎(あいつ、花月劇場に出したら売れたかも…)
ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•
由紀子「清太郎さん、あの子が言ってた事、本当なの?」
清太郎「…、ああ、そうさ、アイツの言う通りさ。
どうせ、いつかバレると思っていたし、清々したよ。
これで俺達も終わりだな」
あっさりと、清太郎は別れを切り出しました。
由紀子「…、そう。やっぱりね。
何となく気付いていたの。貴方が堅気の仕事をしている人では無いって…、
それでも、貴方の事が好き!別れるなんて嫌っ!
私、絶対に貴方を離さない!あの女には渡さない!意地でも渡さない!あの女にだけは…」
そう言うと、由紀子は泣き崩れました。
清太郎(また一人重い女が出来たぜ、まあ、利用価値がある間は、利用させて貰うか…)
清太郎「由紀子、そんなに俺の事を思ってくれていたのに、今迄キツく当たってごめんな。
もう一度、一からやり直そう」
そう言うと、由紀子を抱き上げベッドに入りました。
由紀子の涙を、清太郎は口唇で優しく拭います。
その日の由紀子は、いつもより美しく見えました。
嫉妬心が女性ホルモンを動かしたのでしょうか?
微熱を帯びた由紀子の肌は、紅潮し、滑らかでした。
清太郎は思わず由紀子の中で果ててしまったのです。
しかし、この事が後に誤算となるのです。
つづく。
