ふとあの渡辺 謙と樋口 加奈子の映画を思い出した。内容は、主人である渡辺 謙が若年性アルツハイマーになると言う映画。

何故今頃、思い出したかと言うと


私は、結婚するまで早、遅、日、夜勤。それこそ元旦出勤など、当たり前の仕事をしてきた。


その中から、頭が悪く看護師の夢を諦めた私は、脳外科病棟の看護助手をしていた頃


私の仕事は、リネン交換や環境整備など主に、患者様と関わるのは、もっぱら看護師達。


でも時々、配膳や下膳などの時にあるご夫婦が気になりました。


まだ40半ばの御主人が、頭の手術を受け、ボーっとされておられた印象がありました。


でも所詮その頃は、使いっぱしりの下の下の看護助手。とても惨めで、肩身のせまい身分。

看護師からは、挨拶しても無視の状態。


でも、私は介護職の経験から(勤務年数から試験を受け介護福祉士をとる)時々看護師と患者様の会話を耳にすると、


その患者様が術後の影響からか、買い物で一階に降りたり、リハビリでトイレに行かれたりしたら、荷物を忘れたり、自分が何階の病棟か分からなくなり、
よく看護師から心配されてる患者様のようである事を知った。


そこで私は、独りの看護師が疲労からダウンされ病院のベッドで休まれてる間、何気にその患者様の様子をみていた。


看護助手だって自分の仕事でいっぱいいっぱいだが、私は介護職の経験から、患者様の様子など気になり、ほっとけない気持ちになってしまっていた。


そこで何気に、気になりながら買い物に行かれたのを見ていた私は、
しばらくして、戻って来ない患者様に、何処に行ったかとざわめくようになった。


私はこっそり、患者様の様子を見に一階の売店に行った。
買い物を終えた様子だが、何階に行くか忘れたようでキョロキョロされていたので、


こっそり一緒に乗って、病棟までお連れした。
他の看護師達もホッとしたようであった。


ほんとあの時は、介護職の経験が発揮され、

その後もベッドから落ちそうな、おばあさまをそっと安楽な位置まで寝かせてあげたりと、


(普通は看護助手は触れてはいけないのかも…お茶くみとか雑用が主な仕事)


確かに脳外科だから、術後の患者様に触れたりは、危険行為だから、誰彼触らないし、以前療養病棟だった階が廃止になって、脳外科病棟になった。
それまでは療養病棟で、介護の仕事をしていた。


だから、寝たきりの患者様もおり、危険な転落をしそうだと思うと、手を差し延べた。


全て、内緒にしていたが婦長の耳に入り、
辞める時に「色々助けてくれてありがとう。また、働きにきて手伝ってね」と言って下さった。


話しが横道にそれたが、ふと、あの40半ばの御主人の今の様子が気になり、

術後の一過性の症状では無い事を耳にし、


その病院を辞めて、結婚し4年経った今、あのご夫婦はどの様な毎日と戦い、

やはり一過性の症状であって欲しいと願う気持ち


ふと、思い出しブログに書かせてもらいました。