強敵!高速アルペジオ! | ザックの『押してもダメなら弾いてみな!』
9月も終わって発表会まであと2か月。
今回は練習時間ばっちりあるで!
とのんびり構えていたものの遅々として上がらない完成度にそろそろ焦り始めてきた今日この頃。

弓をスムーズに返すボウイングはまだまだ練習中。そしてこれを練習するに当たって弓の持ち方を改良。
これまで小指は六角形のてっぺんの平たい所に置いていただけだったが、ちょっとずらして角の所にかかるようにした。これで小指で重みをかけ易くなったわけだが何で小指なんだか?
「例えば、棒や紐みたいな物を引っ張っるとするでしょ。どこに力が入ります?」
とは先生の談。
へ?( ゚Д゚)と思い何となく自分の腕とか引っ張ってみる。
なるほど、小指だ。がっちり握る動作をしようとするとまずは小指から力が入る。
そういえば、修羅の門でも小指云々で似たような事を言ってた気がするし。
これまでは小指の役割はせいぜい弓のバランス取りぐらいにしか考えておらず長らく添えるだけ程度、下手すりゃ弓から浮かせてしまった事もあったが、ここであえての小指積極活用。
ダウンボウの返しの力む瞬間。小指を使って力を伝える練習だ。

教本はこれまでの課題を引き続き練習。
シュラディックは左手の指をそれぞれ独立させる練習。
相変わらず小指を伸ばすと薬指がついてくる傾向が強い。
先生が言うには、それぞれの指の神経が別れているんだから、指を分離して動かす事も可能である、だそうで。
この勝負のポイント、恐らく力任せに指を広げるとかではない。
普段使った事の無い筋肉に対応する神経を活性化させる方向の練習が勝利の鍵だ。
勢いで指を動かさず、頭でしっかり意識しながらじんわり動かすようにしてみよう。

フリマリーは1-3-5とポジション移動しながらの音階練習。引き続き音程の指摘がメインだ。そして応用テクニックの練習もそろそろ開始。
「もうちょい音程が安定してから、とも思いますが、まあ追々こんな技術も練習するという事で((*^ー^)ノ」
その技術とはポジション移動の仕方に関するもの。
今のところポジションを移動する時は、ヨイサッ!と左手全体を一気に動かしていたのだが、新技の方はこの左手を分割して考える。まずは指を残したまま手首から手のひらにかけての部分を先行して目標のポジションへ移動。
そして演奏のタイミングに合わせて指先を後追いで移動。
パントマイムでよくやるようなアレ的なあれ。
こうなると指先は移動するというより元の形に戻ると表現する方がしっくり来る。
手首の形がしっかり決まって、構えをしっかり復元出来るなら今より大外れな移動は減りそう。
まあ、あまりイージーに上達する類の技術ではなさそうだ。余裕のある時にコツコツ進めることにしよう。

ホーマン2巻はスピッカートの練習191番。
弓の跳ね方もだいぶコンパクトに収まってきたが、まだ小さくできる、という事でさらに改良の予定。
そして次に挑むのは204番。
そして更に、
「あ、そろそろホーマンの3巻を用意しといて下さいね。(・∀・)」

おっと遂に3巻がきやがったぜ!∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
果たして次からはどんな内容の練習をするのやら?!
「ご期待下さい。それはもう血のにじむようなスピッカートの練習がwww(≧▽≦)」
いや、結局スピッカートかよ!Σ(・ω・;|||

とりあえずは、191番をばっちり仕上げる事からだな。


そして本格的に練習を開始したナイトクラブ1960。
この曲は大まかに、軽快に進む前半部とゆったりと哀愁漂う後半部、そして締めの高速アルペジオ、の3つで構成されている。
前、後半部はまあ何とか弾けるかなという感触はある。
ネックになるのはやはり最後の高速アルペジオ。
この部分が、弾けるか弾けないかの難しさの内7割を占めてるだろう。
とりあえず指が回らない事には話にならないと思い、音程はとりあえず置いといて指を動かす事を優先に自己練習をしてきたのだが、それでも速く弾くのはかなり難しい。
ヘロヘロではあるがとりあえず先生にアルペジオを聞いてもらう。

~♪

「うーん、それでは100時間練習しても弾けるようにはなりません。(・ε・)」
「ナ、ナンダッテー!!(; ・`д・´)」
と、なかなかに強く否定されてしまった。
ちょっと少年漫画っぽい。10年早いわ!!みたいな。
くっそ!攻略魂に火がついたわ!!ヽ(`Д´)ノ

攻略法はというと、そもそも考える順番が逆。
とりあえず音程を気にせず指を動かそうとしてたがこれはものすごく不安定。
自分でも弾くたびに、何か音がずれてる様な?とか微妙な不安を覚えながら弾いてしまっていた。

まずはゆっくりで良いから正確な音を出す事。そしてその指の配置をばっちり焼き付ける事。
音、指の配置と自分の中に確たるものがあるからこそ、迷いや躊躇なく運指が行えるわけだな。
間違ったら間違ったという事を認識できるようにするのも大切。僕の場合なら、こんな高速アルペジオの途中で、あれ?今間違えた?とか一瞬迷いが生じたら崩壊するのは目に見えている。間違ったとわかればそこから修正をかけることも出来るというものだ。
まずはゆっくり正確に弾くこと。そこから練習だ!!ヘ(゚∀゚*)ノ


だが、ここから俺は厳しい現実に直面した!!!

10月に入っての先日のレッスン。
件の高速アルペジオの練習の成果を見せる時だ。
「じゃあ、8割は成功するで、っていうぐらいの速さでひいてみましょうか。(^~^)」
運指も結構固まってきている。8割とは言われたものの結構カツカツ限界速度で弾いてみる。イケるで!

~♪

「うん、なるほど。そしたら今度は最初からそのテンポで弾いてみましょうか。(・∀・)」

お?
最初の部分はわりと練習してるからそこそこのテンポで弾けるし。
最初の部分はインテンポとはいかないがまあまあの速さで弾いた。
~♪

「あ、テンポ変えたら駄目ですよ。全体を通して整合性を保たないと。(・ε・)」
え?あれ?何かおかしかったっけ?(゜д゜;)
「最後の高速アルペジオ。ここは16分音符を1拍として数えてますよね。」
その通り。それぐらいで数えないと指が忙しくてかなわない。
「でも、最初の所は8分音符を1拍にしてるでしょ。」
え?あー?
イマイチ状況を理解できていない。
つまりどういう事だってばよ!(°д°;)
「ほら、これがザックさんが弾いてた16分音符。」
と手拍子でカウントしながら説明開始。
「だったら最初の部分はこの8分音符を1拍で数えてたのを16分音符を1拍で数えないと。」
おっと、頭の中の縮尺が追い付いてきた。
1拍だと考えていたのが実は2拍使って数える必要があるというわけで、うお、こいつは

すっげえ!!遅い!!!!( ̄□ ̄;!!

「今、弾いたアルペジオのテンポで曲を統一するとそんな感じになるわけです。」
さすがに、これは厳しい。しかしこんな事に気付かなかったとは。拍子は数えてたけど8分とか16分とか考えてなかったのががまずかった。
「まあ、まずはアルペジオで弾いたテンポで全体を弾く練習をして、それからテンポアップを目指しましょう。(*^ー^)ノ」

うーん、ピアソラ半端ねえな。

「ちなみに今の時点では、ザックさんが弾いたテンポは・・・136っと。」

え?あれ?136?楽譜を覗くと、テンポの指定は140。
あれ?そんなに速いわけないはずだが?(・_・;)

「あ、これは8分音符での速さですんで。」

ぬ!∑(-x-;)

楽譜の指定は4分音符じゃないか。こんちきしょー。
つまり8分音符で136を4分音符に直すと・・・68。orz

編曲者の指示に対し実に半分のスピード。
じっとりと変な汗出てきた。
ちょっと遅いぐらいならまあ良いかってとこだが、流石に半分のスピードでは音楽的にどうよ、って感じだ。うーん。

もう10月半ば。発表会まではあと一月半。
まだだ、まだ慌てる時間じゃない。あわあわわわ(((( ;°Д°))))


→ to be continued!!