先日、機会があって、酒井薫美先生著の、島根の民話を集めた本を読みました。
民話を研究していらっしゃる酒井先生が、実際に各地を回り、
お年寄りから聞き集められたお話を、文字に書き起こしたシリーズで、
出雲地方編と石見地方編の計2冊でセットになったものです。
その地方特有の話もあれば、
狐に化かされた、というようなよくある話も載っていたんですが、
出雲地方編の中に、一般的に良く知られた題名のお話がありました。
それは、 『桃太郎』
。
あれ?桃太郎って、岡山のお話じゃ![]()
と思って読んでみると、
なんと島根の桃太郎、生まれてくるところまでは、普通の桃太郎と一緒なんですが、
体ばっかり大きくて、全然おじいさん、おばあさん孝行しない怠け者 ![]()
友達に山に薪拾いに行こうと誘われて、いやいやながら行くんだけど、
拾わないで寝転がってばかり。
しまいには、「俺様がそんな小さいもの、ちまちま拾ってられっかよ!」てことで、
大きな木の切り株を引っこ抜いて、持って帰る始末。
持って帰られたおばあさんのほうも、
こんな大きなもの、薪にはならないし、家の中には置いておけないと桃太郎に言うんだけど、
すると今度は桃太郎、その切り株を、家の外にほったらかしにしちゃうんです。
昔のことだから、当然トイレは外。
夜中にトイレに起きたおばあさんが、暗がりの中でその切り株につまずき、
腰を強打したおばあさんは、まさかの寝たきりになってしまいます。![]()
ちょっと桃太郎!怠け者どころか、おばあさんをケガさせちゃってるよ
しかし、そこで終わらないこのお話、
おばあさんの腰を治すには、
鬼の生き肝を取ってきて飲ませれば治るらしい、ということで、
鬼を探しに行くんですね~![]()
なにそれ
鬼、全然悪くないじゃん![]()
しかも 寝たきりのおばあさんに、きび団子を作らせ、
よくあるお供を味方にして、出かけていくんですね~。
自分のせいで寝たきりになったおばあさんに作らせるんかい!
桃太郎、あんたのほうが鬼だよ・・・![]()
かくして、無事(?)鬼の生き肝を手に入れた一行は、
おばあさんのケガを治し、めでたしめでたしでした~
って、めでたいのか、この話![]()
鬼がかわいそ過ぎるでしょ~www
島根の語り部のおじいさんおばあさんがたが想像力豊かなのか、
こんな桃太郎、聞いたことないわ・・・
まだまだ日本各地には、おもしろい昔話が残っているかもしれませんねぇ