最近のお父さんは大変だなあ、と感じた件 | 50歳からはじめる英会話とsalesforce セールスフォース ~チャレンジブログ~

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英語がまったく喋れないのに、ある日突然、外国人だけのsalesforceセールスフォース運用チームにたった一人の日本人として参加することになった50歳サラリーマンオヤジの奮闘記

salesforceという営業支援システムの運用管理をしているのですが、私が担当する前からもう数年間、システムは稼働しているので、当然、私の知らないプログラムやらが勝手に動いていたりします。

 

しかも、それを作ったのは海外の現地法人が雇ったプログラマーだったりするので、転職が当たり前の海外では、もう会社にいなかったりします。そして、それを作った本人しかわからないものが、今でも幽霊のように動いているという... ドクロ

 

当然、気持ちが悪いので、何をしているのか調べましょう、ということになりました。まあ、今後メンテも必要ですしね。

 

ところが、salesforceは独自の開発言語を採用しているので、そのための勉強が必要になって 「え、この歳でプログラミング言語を勉強すんの?」 といった状況に... 叫び

 

以前、自己紹介のところで書きましたが、かれこれ20年以上もコンピューター業界にいます。

ので当然、システム開発とかそういった経験もあるのですが... 最近、歳を取ってきて思うのは、「世界に一人しかいないスーパーマン」より「ウチのお父さん」の方が、結果的にいいのかな、ということです。

 

これだけでは、何を言っているのか、わかりませんね。私が言いたいのは、こういうことです。

 

どんなプログラミング言語やらソフトウェアやらでも、詳しくなろうとしたらキリがない。

しかも、会社で使うようなプログラムは非常に複雑で規模も大きいので、どんなに天才的なプログラマーでも、一人でどうこうなるようなものではない。

 

つまり、チームでの作業が前提になる。歳を取ってくれば、当然、体力でも知力でも、若い人たちにはかなわないので、若い世代と同じレベルで競っても勝てない。プログラミング能力自体の優秀さとか効率のよさとは別の方法で、チーム内での存在感を示さなければいけない

 

そうなると、その言語とかシステム自体に詳しい「博士」みたいな人より、むしろいろんなタイプの子供の長所をうまく伸ばせる「お父さん(お母さんでもいいですが)」みたいな人が、結構重要な役割を果たすのかな、という気がします。

 

やたらに詳しい「博士」みたいな人は、チームの中にもいるでしょうし、いなければ外部のサービスでもなんでも利用できますからね。「自分が一番」になって、上から目線でいろいろ「指示」されたりしてると、チームメンバーの方からすると、長い期間つきあってるといい加減、ヤになっちゃうのではないかと思うのです。

 

それよりは、誰か調子が悪いときとか、うまくいってないメンバー同士の間を上手に取り持つみたいな、細かい気配りができる「お父さん」とか「チームスポーツのコーチ」みたいな人が、スゴく大事なのだと思うのです。

 

まあ問題は、こういった役割(「お父さん」とか「コーチ」)って、歳を取ったからって、必ずしも誰もができるわけではないってことですけどね。

 

たとえば「お父さん」って、子供がいれば誰でも「お父さん」かっていうと、まあ「生物学」的には「父親」かもしれませんが「お父さん」とはまた別物ですよね。

 

「お父さん」っていうのは、話してないのに誕生日には欲しいものをプレゼントしてくれたり(事前にお母さんにリサーチしているのでしょう)、休日出勤の合間を縫って父兄参観日に駆けつけてくれたりするような人のことらしいなので...

 

思い返してみると、私の父親の世代はある意味、ラクだったろうなあ、と思います。もちろん、高度経済成長時代のサラリーマンは仕事は大変だったでしょうが、「お父さん」としては、黙ってメシを食ったり、ときどきカミナリを落としたりしていれば、威厳を保てたのではないかと思うのです。

 

今のお父さんは、時には「友達」になったり、「お兄さん」とか「先輩」みたいな役割を期待されたりとか、過剰なサービスを期待(?)されてるような気がします。でも私を含めて、大抵の「お父さん」はそんなに器用じゃないですよね。ふう、大変だなあ... 汗

 

今はいなくなってしまった外国人のプログラマーが書いた salesforceのコードを眺めながら、ふと、そんなことを考えたのでした。