新型コロナウイルスに端を発する日本いや世界において極端な不況は深刻だとの報道がありました。
ある会社では、給与が残り1ヶ月しか持たないとか、給与を何か月も遅延している職場があったり、と混乱を招きかねない状況だと重く受け止めました。
大手ではある程度、マスクの配給があるのですが、地元のクリニックにまでは入ってこないと言います。
状況を知れば知るほど、この始まったばかりの災難を乗り切ることができるのか、と心配ばかりが募ってきます。

一方で、他の分野に目を向けると例えば医療現場や社会現場は、混乱が相次いでいます。具体的には日本の都市部やアメリカの各地で医療の崩壊を相次いで発表しています。そして新種の社会問題も相次いでいます。
私は物心ついてから、ここまで世界中を席巻している災害に遭遇したのは生まれて初めてです。高齢者の方を除いて大半の人にとってもそうかもしれません。
確かに、フィリピンやアイスランドの火山噴火やSARSや新型インフルエンザ、エボラ出血熱も見てきましたが、ここまでの脅威は世界中を巻き込んでいる点でも感染症の危険性でも新型コロナウイルスが初めてかもしれないのです。

 

私は世界中を巻き込んでいる、という点で、今回は人類への警鐘みたいな感じを受けるようになってきました。
どういうことかと言えば、近代、ここ30年以上に及んでいるでしょうか、人類が行ってきた各種活動が地球のあらゆる環境を急速に破壊している点への天罰なのでは、と思えてきているのです。

活発すぎる製造活動や作られた製品の使用による地球温暖化の加速、地球の心臓・肺とも言われるボルネオやアマゾン熱帯雨林の森林伐採による生態系の崩壊といった地球環境の破壊、そして不可視化される格差や無敵の人的テロなどの新型犯罪の出現といった新型社会問題などにみられる人類の荒廃は一例ではないでしょうか。

これらの人類の身勝手な活動が、ゲリラ豪雨や暖冬、害虫の異常発生、サンゴ礁の減少、養殖の不調、魚介類の極度な減少や回遊域の変化による漁業の不振といった自然現象や、ネオナチや無敵の人や新種の犯罪といった社会問題など、数え上げたらキリがないくらいの昔とは違う困った現象が世界中で我々を次々と襲ってきているのは周知の通りです。

そこで思ったのです。
今回のコロナ感染拡大に端を発する大不況は、人類への天罰で、今のまま社会活動を続けていたら、いずれ取り返しのつかない状況に陥ってしまう、という警告が発せられたのではないか、と。

そして、好むと好まざるを得ず仕方なく停止に追い込まれた世界中の経済システムの休止状態によって、少しでも地球の環境を正常化に持っていくべきだ、との見えない力が働いているのでないでしょうか?

我々人類は、今の非常に深刻な事態を通じて、今一度、地球環境や社会問題について考え直さないといけないのでは?

これは前向き、ポジティブとかいうレベルの提言ではありません。
それくらい、地球全体、社会全体に差し迫った困難な危機を止めて欲しい、という重い啓示とでも言えるような事態だと思えて仕方がないのです。