日本の一票の格差ってヒドすぎるけど、あれを解決する方法は実はある。人口を移動させたり、憲法改正せずとも、ちょっとした工夫で一票の格差を今よりはるかに軽減する方法。それは選挙システムの見直しである。

 

1.選挙区は一本化する

単純な話。選挙区をたった一つにすればいいのだ。それだけのことだ。これにより国政選挙では衆議院も参議院も比例区や小選挙区は廃止とし、全国単位で候補者が得票数を争えるようにするだけでよい。

国政選挙は全国から、都道府県選挙はその自治体全体の有権者の票を集めるのが理想である。だから地域の枠組みも実は必要ない。縛りがなくなればそれだけ選択は増えるし、何より格差もなくなる。選挙システムを改造する以外に変える必要は皆無。我ながら素晴らしい妙案である。

 

2.戸別訪問を解禁する

そして次にするべきことは戸別訪問を解禁することだ。つまり、選挙カー頼みの演説放送一色から変わる。これには何も不便はない。コストも安くなる。街中が静かになるだけの話だ。

 

3.投票を電子化させ、インターネット投票を解禁する

そしてその次にするべきことは投票の道具の見直しだ。日本の投票は紙に手書きが主流だ。日本の識字率の低さに気づいていないが、このような手間のかかる方式を廃止させてIT活用させればいいのである。

そうすると有権者は投票できることは変わりなく、加えて投票所に足を運べない人が投票に行けるようになる。これにより投票率の大幅な上昇が期待される。

 

4.そして国籍条項は国政選挙のみ適用にさせる

そして国籍条項は、国政選挙限定にする。つまり地方参政権を事実上の日本人限定状態から、外国人にも適用できる状態にする。すると、外国人人口の多い自治体では、それにあわせた地域政治が行えるようになる。

 

外国の地方選挙を参考にせよ

たとえば外国の都市は多様な人間が集まっているが、政治面で住民たちは不便していない。外国では地方選挙には外国人が参画できるスタイルが定着している。

なので欧米の右傾化は殺人的ではない。また同じ欧米でも都市部は移民・国民のすみわけがある。なおアジアはトップダウン文化なので、自由がない代わりに移民による弊害が少ない。

大都市部は地方力があるからいいにせよ、地方都市の特に田舎は国以外にしがらみはない。都市という枠組みがもったいない。地方が税金漬けなのはどうにかならんのかっていう話だが、汚職一掃や改憲もせずに、これで政治は落ち着く。

日本の政治がここまでひどいのは、すべて現代に合ったシステムがないことが原因で、たとえば激務の人は選挙にいけないしものすごく不便だ。旅行者だって選挙にいけない可能性だってある。不便である。

あとアジアだと、政治力のカバーとして経済力がある。安い税金や適度な新自由主義が強い政治と同じ役割を担える。民主主義は成熟途上だが、選挙システムの改造は明日にでも可能だ。