【★】第二十六章 レクゥの正体 【★】


教団レクゥの塔 最上階


レクゥの部屋


黒騎士 ゴデイ「狭い部屋だな」


信者 「はい、レクゥ様は、皆と同じような
    お部屋をこのまれますので、こうして
    お狭い部屋に住まわれています」


黒騎士 ゴデイ「ふむ、それはいいが・・・」

        「いつまで待たせるのだ!」

        「随分またせおって・・・」


信者 「・・・」


レクゥ(ふふふ、そういきり立つな、ゴデイ)


黒騎士 ゴデイ(なに!?なぜ我が脳に呼びかけ
         れるのだ!?)


レクゥ(ふふふ、先程からお前の前にいるではないか?)


黒騎士 ゴデイ(この信者がお前か??)


レクゥ (そうだ、ふふふ、デオン国の黒豹が来ると聞い
      どんな者か見てみたかったものですからね)


黒騎士 ゴデイ(レクゥとやら・・ルードフが会いに行け
         というから来てやったものを、おちょくり
         おって)


そういったかと思うと、巨大な斧がレクゥを襲う!!


ブーン!!!


ピシ!


黒騎士 ゴデイ(な??なに??)


レクゥ (そういきり立つなと言ってるだろゴデイ、ふふふ)


黒騎士 ゴデイ(貴様!?我が斧を指で止めただと!?)


レクゥ (こうもできるぞ!それ!!)


レクゥは、指で挟んだ、巨大な黒斧を取り上げてしまった!!


黒騎士 ゴデイ(な!?ま、まさか!?そんな・・・)


レクゥ (ゴデイ!?上には上がいるという事だ!!)

     (暗黒と合体したとはいえ、貴様はもとは人間だ!)
    
     (我に立ち向かう事はできませんよ)


ふふふ


黒騎士 ゴデイ(・・・お前は一体何者だ!?)


レクゥ (俺か??ふふふ、パウウガガの残した、遠い遠い
     血の繋がりの一人よ、最近覚醒してな、ふふふ)


黒騎士 ゴデイ(・・・ルードフも・・・
          言っておけばいいものを・・・)


レクゥ (いや、俺が頼んだのだ、ゴデイの力を見るためにな)


黒騎士 ゴデイ(そうか、で??どうだ??)


レクゥ (元が人間にしては、なかなか強いがな、ふふふ)

     (我らが、戦力には最高だ!!しかし、今のままでは、
      魔族には勝てんな)


黒騎士 ゴデイ(ぬ!?)


レクゥ (すぐ怒るな~、ゴデイ、人間と交わって生活するんだ
     短気はいかんぞ~)ふふふ


黒騎士 ゴデイ(・・・パウウガガ様の血の繋がりの一人と
          言ったが・・血の繋がりの者は何人いるんだ??)


レクゥ (さあな~、知らん!?)

     (そんな事より、客がきたぞ)

     (インテク国の娘共だ~)

     (今日は、来客が多い日だ、ふははっはは)

     (黙ってここにいろよゴデイ、まだ、正体がバレル訳には
      いかんのでな ははは)


黒騎士 ゴデイ(・・・)


コンコンコン


信者A「レクゥ様」


レクゥ「なんですか?」


信者「インテク国の銀の騎士姉妹が、尋ねてきています」


レクゥ「姫様達ですか、広間に通しておいてください」


信者「わかりました」


レクゥ(ゴデイ、話は後だ、姫共の相手をしてくる)

    (ゆっくり、茶でも飲んでいろ!)


ふふはははっはあは・・


つづく