【★】第二十五章 教団レクゥ 【★】


メトリは、アトリにオメテオスから
聞いた話を耳打ちした。

!!!

アトリ(なんですって!?暗黒族!?本当の話なの?)


メトリ(そうよ、ヴィクトの父母とも殺さ れたって・・・)


アトリ(ふむ)
 
    (は!!この友好関係の話を持ち込んだ
    のは、ダユテ大臣ね・・・)


メトリ(うん、そう聞いたわよ・・)


アトリ(怪しいわね、メトリ、密かに探りを入れておいて)


メトリ(うん、解ったわ☆)


その頃


オメテオスは、魔界の使い魔から連絡を受けていた。


オメテオス「四魔剣の一人、ジュケオが人間に殺された?」


使い魔  「ハイ、マゾクガリトノコトデスガ、シンソウハ
       マゲンスイガシラベテマス」


オメテオス「ジュケオは、魔族の中でも、強いんだがな・・
       俺より強いのに何故???」


使い魔  「ソレト、カクチデ、ツカイマガコロサレテイ
       マス・・・ニンゲンニハ、ミエナイハズナン
       デスガ、モウ100イジョウハコロサレテイマス・・・」


オメテオス「100以上??100以上もか??」


使い魔  「ハイ、マカイノレンラクモウガ、スンダンサレテ
       イマシテ、レンラクマヒデス」


オメテオス「そうか・・・」

      「俺も、魔族狩りにあったんだ、教団レクゥという
      教団の信者にやられそうになった・・・」

      「もしや??あの液体が関係あるのか??」

      「紫の液体、魔除液ってのが鍵だ!」

      「あれが体にかかると・・力が抜けていく・・・」

      「ジュケオも、俺と同じ状態になったのではないか?」


使い魔  「ナルホド、ソノエキタイニナニカアリマスネ」


オメテオス「魔王や他の皆にも伝えてくれ、俺は教団レクゥの事も
       調べておく」


使い魔  「ワカリマシタ、ツタエテオキマス」


オメテオス「頼んだぞ」


夜の闇に、使い魔は飛んでく。


ヴィクト「魔界からの連絡はなんだったの??」


オメテオス「四魔剣の一人、ジュケオが人間にやられたそうだ・・」


ヴィクト「!!!それも魔族狩り??」


オメテオス「そうかもしれん・・」


ヴィクト「ルードフが絡んいるのかな?」


オメテオス「ん~、まだ解らんが・・可能性は高いな」


バタン!


アトリが、入ってきた。


オメテオス「お!いいところに来てくれた、教団レクゥについて
       教えてくれ!?」


アトリ「教団レクゥ??」


    「ああ~、あの集団ね~」


    「リーダーは、レクゥといって、元はこの町の大教会に
    いて、子供の頃は、私の子分だったの、子供の頃から
    魔法を使えてね、確かに不思議な子だったんだけど・・
    数年前、お告げがあったとかなんとかで、大司祭に
    話をしに言ったら、大喧嘩になってねえ、そのまま、何
    処かへ消えていったの・・・」


   「そしたら、教団レクゥという宗教集団を作って戻って
    きたの、ほら、貴方達が逃げた山の奥に、変な塔
    を建てて生活してるわ」


オメテオス「この国は、野放しにしてるのか?」


アトリ「一応、王様には話しを通したみたいだから、もしも、何
    かあったらすぐ私達がいくから、心配はしてないんだけど、
    最近、力をつけているって噂なのよね・・」


オメテオス「ふむ、で?その教団レクゥが、魔族狩りをするのは
       賞金が掛かっているからだったな・・・いくらだ?」


アトリ「そこまでは、わかんないわねぇ・・」


    「そうだ!一度、私達と一緒に、レクゥの所に行きましょうよ」

    「レクゥに、直接聞きたいこともあるし」


オメテオス「しかし、俺が行ったら、すぐにばれるぞ」


アトリ「そうねえ、魔除液かけられたら、この前みたいになるしねぇ」

    「そうだ!ヴィクトと私とメトリで行ってくるわ☆」


オメテオス「うむう、しかし・・俺も・・」


アトリ「行きたいの?」


オメテオス「うむう・・」


アトリ「魔界と連絡のやり取りもあるでしょ!?」

    「今回は、お留守番ね☆」


オメテオス「わかった」


ヴィクト「オメテオス、行ってくるよ」


オメテオス「ヴィクト気をつけろよ」


ヴィクト「うん」


アトリ「そうと決まれば~、即いきますよ~!」


こうして、アトリ・メトリ・ヴィクトは、教団レクゥ
のある塔へ向かうことになった。3人が出発した時、
黒い騎士団が、教団レクゥの塔へ入っていくのであった。

つづく