【★】第二十四章 シルバーオーガ 【★】


メソア大陸最大の国、インテク国は、今は昔、鬼族の
末裔が住んでいたとされている、その並外れた力は、
古の神の眷属とも言われていたが、いつの日か、その
鬼族の末裔も姿を消した、今は、伝説だけが残る。

ただ、銀の騎士団長 アトリとその妹メトリは、戦い方
が凄まじく、現在無敵を誇る、まるで古の鬼!と誰とも
なく、銀の眩い鎧と伝説に準えて、シルバーオーガ姉妹
と異名がつけられていた。


・・・半日後


インテク国の医療部屋

オメテオスは目覚めた。


オメテオス「・・・眠ってたのか・・・」

      「あの紫の液体は??なんだったんだ」


ヴィクト「あ!気がついた!」


メトリ「おおー気がついたわねぇ」


ヴィクト「よかった!目覚めないからビックリしたよ」


医療士 ヴュルツ「お!やっと効いたの~」

           「やはり魔除液だったの~?」


メトリ「魔除液??」


オメテオス「・・・」


医療士 ヴュルツ「うん、近頃、魔族狩りが多発
           してると聞いておったからの

           狩に使う液体を興味本位で調

           べとったんじゃ~、どうも魔除液

           というらしい」


           「そしたら、二人がアトリ様に
           連れられてきたからのお」


           「魔除液を解毒できた!という
           わけじゃい、運がいいのお!
           デカイの!!」


医療士 ヴュルツは、解毒した青いビンを振る


オメテオス「・・・あの液体・・・」

       「力が完全に抜けたぞ・・」


医療士 ヴュルツ「うんうん、そうじゃろう、そ
            うじゃろう、あれはな悪霊祓い
            の時に使う、聖水に特別な何か
            の魔法を掛けての、魔族を除け
            ると言う意味の、魔除液と命名
            しとるみたいじゃ」


            「魔族が、あれに触れると、弱い
             魔族なら絶命するそうじゃ」

           「危なかったのう!デカイの!」


オメテオス「・・・聖水と魔法か・・」


医療士 ヴュルツ「魔族も大変じゃのう、魔族狩り
           なんちゅうもんで、狙われてはのう」


オメテオス(魔族狩り・・・)


メトリ「ところで、二人とも名前を聞いてなかったわ
    ねぇ、なんて名前??」


ヴィクト「えっと、こちらは、オメテオスで、僕が、
     ヴィクトです」


メトリ「オメテオスとヴィクトね☆」


   「姉さまにも伝えておくわね、ネエサマ今日は、
    デオン国のラーノ 総司令官達と会食だから
    明日しか、あえないわ☆」


オメテオス「デオン国だと!!!」


メトリ「キャッ!もう~ビックリさせないでよ~」
   「急に大声だして、デオン国がどうかしたの?」


オメテオス「デオン国と我らは、因縁が深いんだ・・・」


オメテオスは、デオン国がどういう国か?そして、黒騎士
ゴデイ、暗黒魔道士 ルードフの事など、またヴィクトの
父と母がルードフに殺された話をした。

そして、ルードフを操る、パウウガガの存在も・・・


メトリ「パウウガガ!?それ本当?伝説の暗黒大王よ!!」


医療士 ヴュルツ「ホ、ほんとにか?」


ヴィクトル「本当です・・・」


メトリ「デオン国は、敵対してたんだけど~、最近、急に有効関係
    を結ぼうって言ってきているのよ~!」


オメテオス「敵対してたんなら、友好は違うな・・・友好関
       係を結んでおいて内部から崩壊させるような気
       がする・・既に内部にも手が回ってるかもな」


ヴィクトル「・・そうだね・・間違いないね・・」


医療士 ヴュルツ「しかし、なんでそんな手の込んだことをするんじゃ

           ろう~の~・・・」


オメテオス「核心はないが・・・多分、国ごと支配下において何かを

       企んでるとおもうが・・・そこがまだ解らんのだ・・」


メトリ「こうしちゃ、いられないわ、今の話、ねぇさまに
    伝えなくちゃ、これも何かの導きかもね・・・」

    「とにかく行ってくるわぁ!」


伝令!!伝令ィィィィ~~!


メトリは、アトリ達のところへ走っていった。

ここにも、デオン国、否!暗黒族の手が伸びようとしている。


つづく