【★】第二十三章 出会い 【★】
数日後、オメテオスは、テンペに獣王 ロウの居場所を
聞き、ヴィクトと共に、獣王 ロウの所へ向かう。
獣族の住処は、メソア大陸の中央にある、道のりは遠い
道中、オメテオスは、ヴィクトに、魔王の宮殿での事を
話していた。
ヴィクト「そうなんだ・・・頭がボーっとして、記憶が
遠のいていったから、全く覚えてないや」
オメテオス「そうか」
ヴィクト「獣王 ロウも転生をしてるの?」
オメテオス「魔王はそう言っていたな」
ヴィクト「じゃ~、僕の事も何かわかるかなあ?」
オメテオス「うむう、解るといいなあ」
教団レクゥ信者が前方から歩いてくる
信者s「あれは、魔族じゃないか??」
信者v「あのデカイのは、そうだな」
信者d「横の小僧は、人間だぞ?」
信者f「関係ないよ、魔族狩りには賞金が掛かって
いるんだ、やろうぜ!」
信者h「そうだな、やろう!これもレクゥ様の為だ
からな」
信者s「よし!小僧からやるぞ!」
教団レクゥの信者は、オメテオス達の横を通り過ぎ
ようとする、すると!!中の一人が、ヴィクトに
向けて剣を振り降ろした!!
ギャリーン!!!
オメテオスは、その剣を受け止めた。
オメテオス「なんだああ!?お前らああ!?」
信者d「ちっ!反応がいいな!?」
信者h「続けて行くぞ~」
おおおおおー!
オメテオス目掛けて、紫の球が飛んで来る
ブシュブシュ
パチン!パチン!
オメテオスは、剣で叩くが紫の球は、弾けて
オメテオスに紫の液体が降りかかる!
信者d「よしゃ~あたったぞお~」
オメテオス「むお!なんだこの液体は???
ちからが、ちからが抜ける・・・」
オメテオスは力が抜けて、倒れこむ
信者達は、一斉に飛び掛ってきた、ヴィクトは
右手のみで応戦する。
ガキン! キン! キーーン!
信者f「オ!この手無し小僧!なかなかやるぞ」
ヴィクト「クッ、オメテオス!大丈夫??」
オメテオス「ヴィク・・ト・・力が入らん・・
抜けていく・・・ヴィクトにげろ・・・」
ヴィクト「一緒に逃げよう!」
二人は、逃げ始める・・・
にげたぞお!!!追ええー!!
そこへ、銀の騎士の乗った馬が道をさえぎった
信者v「なんだあああ!キサマああ!どけえー」
銀の騎士???「あらごめんなさあい、んもぉ☆
レルンちゃん、あばれないでぇぇ」
馬は、信者の行く手を阻むように、行ったりき
たりする。ヴィクト達は、その隙に山の中へ逃げた。
信者f「ええい、邪魔だ邪魔だああ、俺達を
教団レクゥの者と解っているのか!」
銀の騎士???「馬に言ってぇえぇぇ」
信者d「おい!やめろ!シルバーナイト軍団長
アトリ様だぞ!」
ドオドオ!ヒヒーン ブルルル
銀の騎士 アトリ「あらあ~☆、私を知ってるのぉ」
「嬉しいわ☆」
「この馬が言う事聞かなくて
ごめんなさいねぇ~」
信者v「・・・こ、こちらこそ、すいません」
ドッドドド ドッ ドッ ドッ
銀の騎士 メトリ「ねぇさまぁ~」
銀の騎士 20騎が駆けつける。全員銀一色で輝かしい
銀の騎士 アトリ「メトリちゃん☆遅かったわねぇ」
銀の騎士 メトリ「ねぇさまが急にはしるからでしょ~」
銀の騎士 アトリ 「エヘ」
「とこれで、レクゥの信者さん達~
慌ててたけど、何してたの?」
信者d「いや、あの~魔族がいたんで魔族狩りを・・」
銀の騎士 アトリ「ふ~ん、魔族がいたのぉ~」
信者d「はい!捕まえてデオン国に引き渡すと、賞金が
貰えるので!捕まえようと思いまして」
銀の騎士 メトリ「デオン国うううう!!!」
信者v「あ、いえ、あの~」
銀の騎士 アトリ「レクゥさんの所は、デオン国と
仲良しなの??」
銀の騎士 アトリの顔つきが険しくなる!
信者f「ひ!いや、あの、そのぉ」
銀の騎士 メトリ「あららぁ、ねぇさまぁこわいぃぃ」
銀の騎士 アトリ「貴方達ぃ~!」
「レクゥさんに言っておきなさい!」
「デオン国と我が国は、敵対になる
可能性があるんだから、あまり、付
き合わない方がいいわよ!って!」
信者 ハヒ!!
銀の騎士 アトリ「今日は、見なかった事にするから
もういいわ!帰りなさい!」
信者 ハヒ!!
信者 ハヒ!!
信者 ハヒ!!
信者達は、そそくさと去っていった。
銀の騎士 メトリ「あははぁ、チビってやんのぉ」
ヴィクトが駆け寄る
ヴィクト「助けていただき、有難うございました」
銀の騎士 アトリ「あらぁ、可愛い坊やね☆」
「お連れの方は大丈夫??」
(この子左腕がないわね、それにさっきの大きいのが
魔族??なのかな、ちょっと調べてみようかな)
ヴィクト「いや・・それが紫の液体が体にかかったら
力が抜けてしまったらしくて・・動けません」
銀の騎士 アトリ「あらぁ、それはたいへんねえ!」
「そうだ!治療してあげるから、城に
いらっしゃいよ☆」
ヴィクト「ほんとうですか?それは助かります」
銀の騎士 メトリ「もう~、ねぇさまぁ~、おせっかいも
ほどほどにしてくださいよぉぉぉ」
アトリは、メトリに何かしら合図をした。
銀の騎士 アトリ「いいのよ!助けっぱなしはよくないわ!
助けるなら最後まで!!そうと決まれば
レッツラごぉおぉおぉぉぉお!」
「皆ぁ、移動手伝ってあげてね☆」
銀の騎士 メトリ「本当、ものずきねぇえ☆」
銀の騎士達 「ハ!」
銀の騎士 アトリ(ん??大きいほうの、あのペンダントの
紋章見覚えがあるわね???)
(なんだったかしら?)
ヴィクトとオメテオスは、銀の騎士 アトリに助けられた
更には、オメテオスの治療をしてくれると言う、二人は、
メソア大陸最大の国、インテク国に行くのであった。
つづく